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気になるノウハウ!

ライター:一色先生

2023.09.15

教えて!一色先生ーもっとクリエイティブに。オフィスに「遊びごころ」を取り入れよう

トッシーこと一色です、こんにちは。
今はどの企業もクリエイティビティの向上を目指しています。

今までにない新しい価値を生み出すには、驚きや、感動がきっかけで仮説が立てられます。何か思いついたことを発言したとき、貴方のオフィスではどんな反応をされそうですか?

非難されたり、否定されるようなことはありませんか?
もしそんな職場だったら。
誰もが発言を控えるようになりますよね。

クリエイティブなオフィス――こんなこと言っても大丈夫かなと思わせるような、ストレスを感じさせないオフィス環境をどう具現化すればいいのか、頭を悩ませているファシリティ担当者にぜひ読んでいただきたいお話です。

社員が創造性を発揮できるオフィスには、共通点があります。
それは「安心感」です。

自由で、ゆとりがある雰囲気をつくるための方法の一つが「遊びごころ」です。

プロダクトの時代では、効率を優先して、無駄を排除した、無機質なオフィスでも対応できました。でもいまはコンセプトの時代で、新しい気付きや切り口が求められています。効率優先ではなく、効果を求めるオフィスは、一見必要ないかなと思うような、遊びや、ゆとりが不可欠です。

「オフィスでこんなことをやってもいいんだ」「思いついたことを自由に発言して違った意見を聞きたい」と思わせるような空気を醸成できます。

今回は筆者が「遊びごころ」がある、と感じたオフィスの事例を紹介しましょう!

1.歩くことを楽しくさせる

ICTが進んで今ではどこでも仕事ができるようになりました。集中作業は自宅やサテライトオフィスで行い、センターオフィスでは人とのコミュニケーションを促進するという働き方が一般的になってきました。ただセンターオフィスに出社しても、オフィスの中が歩きたくなるような雰囲気がないと、他部署のユニークな人との会話の機会は活性化しません。

住友生命の本社オフィスでは、オフィスの中を歩きたくなるような仕掛けを施しています。
(住友生命本社オフィス 2023年2月入居、東京ミッドタウン八重洲)

画像引用元:住商インテリアインターナショナル 住友生命・新東京本社移転プロジェクトインタビュー

こちらの執務フロア、カーペットに「START」の文字が埋め込まれていますね。フロアをぐるりと1周すると約200m。身長別に適正な歩幅を床に表示し、壁面にはビジュアルなイラストで八重洲から主な駅や、観光地まで歩いた時の距離や時間を紹介しています。ウェルビーイングを提供する企業として、職員自身が健康でハッピーに働ける状態を維持しています。

オフィスの中を歩くことで、人との接触機会が増え、コミュニケーションも活性化します。
ちなみに、チームで歩いたポイントを貯めるとランチ券がもらえるそうですよ。いっぱい歩きたくなりますね。

2.BGM(環境音)にも意味をもたせる

『つながり、成長を生むワークプレイス「Chain」』をコンセプトに構築した丸紅本社「Workreation オフィス」(2021年5月入居、千代田区大手町)

画像引用元:【気になるオフィス!】丸紅:つながり・成長を生むワークプレイスはこだわり満載すぎだった! 【PART1~来客スペース&食堂編】【PART2~執務フロア編】

創業の精神、企業文化を感じさせる仕掛けが空間の中に散りばめられています。なぜ、オフィスの中にこのような仕掛けがあるのかを知って働いていると、企業の大切にしていること、社員として心がけなければいけないことが、日々の仕事の中で自然と浸透していく、そんなオフィスです。

執務スペースの中でBGMを流す企業も多くありますね。丸紅のオフィスでは、BGM(環境音)を創業の地である滋賀県の森の自然音を実際に録音した音や、移転前のオフィスがあった日本橋の雑踏の音を使用しているんです。

それだけではありません。それらの音を、”まる一日中”収録して、朝から夜までの時間の経過も感じ取れるようになっています。

何も説明を受けなかったら、単に「いいBGMだな」程度にしか感じないでしょう。でも、その音が創業の地の音でしかも一日中収録した音だと知ると、五感の中の聴覚に関することだけでも、企業として大切なことを重視しているという姿勢が伝わってきます。

なぜこの空間には、このような工夫があるのか、その意味を知ることが、ほかの空間とは異なる特別な場所になります。

こうした小さな工夫の積み重ねが、企業の一員としての認識や、愛着につながります。

3.ペット(生き物)とのふれあい

バスケットボールやサッカーボールでなじみがあるモルテンのテクニカルセンター、molten[the Box]。スポーツ用品、自動車部品、医療・福祉機器、親水・産業用品の4つの開発機能を一か所に集約。経営資源を最大活用することで、4種事業横断のモノづくりを推進し、さらなる飛躍を目指しています。
(2022年11月入居、広島市)

「既成概念を超えて考えよう」をコンセプトに構築されたこのオフィスには、圧倒されるほどの大階段や、各事業のエンジニアが自由に集まり試作品を作ることができるスタジオなど、多様な機能のある場所を選択できるようになっています。

また広い敷地を活用して、野菜畑や、330種の多様な植物が配置されていますが、それだけではありません!なんと3頭の羊を飼育しているんです。このオフィスの大きな特徴のひとつです。

オフィスに羊がいることで、オフィスに行きたいと思うかは人それぞれですが(笑)、接しているうちに愛着が湧いてくるでしょうし、何より、社員が羊とかかわることで会話を促し、「驚き」や「感動」といった創造性につながる思考を刺激することでしょう。

画像引用元:日興HOMEスタッフブログ

ペットとのふれあいということで、もう一つの事例を紹介します。

「ペットのためのよりよい世界を実現する」をビジョンとして掲げているマースジャパンのオフィスにも猫が暮らしています。(2016年5月入居。港区港南)

受付横のキャットルーム、隣の会議室とはキャットウォークでつながっているので、会議中に猫が訪れることもあります。

マースジャパンでは、オフィスにペットの犬や猫を連れて出社できる制度も設けていて、そのおかげで、自然と社員たちが笑顔で集まったり、会話が誘発されたりします。

画像引用元:オフィスの広場 2018.03.23【気になるオフィス!】マース ジャパン:ペットと一緒に過ごせるオフィスに!


4.避難訓練をゲーム化する

次は映像制作を手掛ける株式会社すずまるさんの「ナゾ解き避難訓練」を紹介します。(2022年5月入居。渋谷区)

オフィス改善活動の中で最初に取り組むべき項目は、安全にかかわることでしょう。あなたの会社では、非常時に社員が迷うことなく避難できるでしょうか?また避難訓練は定期的に行っているでしょうか?

すずまるでは、社員に避難訓練をできるだけ楽しんで参加してもらえるように、ナゾ解きゲーム形式にして実施しているんです。

画像引用元:オフィスの広場【気になるワダイ!】楽しみながら防災意識アップー“ナゾ解き”を盛り込んだ手づくり避難訓練!

・自社の消防計画書を確認
・災害時に必要な物の保管場所を確認(食料やランタンなど)
・AEDによる救急救命実施
・ビルから脱出するルートを確認

これらのことが、ゲームをしながら体験できるので、ただ説明を受けるよりも鮮明に印象に残りますね。仕事でもそうですが、面白がることはとても大事です。

5.遊びながら仕事を学ぶ

乃村工藝社グループ台場ガーデンシティビル2~8F 、8~9Fオフィスは、ニューノーマル時代のリアルなオフィス空間の在り方を模索。「オフィスに縛られることなく、自由に働ける時代にあって、せっかく出社するなら、より魅力的で楽しい空間を提供したい」をオフィスコンセプトに構築しました。
(2021年3月入居。港区台場)

社員を数珠つなぎすることでユニークな人材が見えてくるコミュニケーションツール「ユニーク・ピーポー・セレクション」など、オフィスのあちこちに遊びごころがありますが、 その中のひとつ「すごろくテーブル」を紹介します。

開発から竣工までにどんな仕事があるかをすごろくとして再現。自分たちの仕事はどのように進むのか。大事なポイントはどこなのか、さらに「ノムラあるある」も散りばめられています。遊びながら仕事を学ぶことができます。

このようなすごろくが大きな天板に表示されていることで、「そのほかの課題もビジュアル化して表現してみよう」とか「すごろくとして考えを整理してみよう」という動きが出てくるのではないかと感じさせる試みです。

画像引用元:建設通信新聞 公式ブログ

6.非日常感覚を取り入れる

日清食品HD新宿イーストサイドスクエア8階833-838区画
(2018年、3月入居。新宿)

このオフィスは、今は新しいオフィスにバージョンアップされていますが、入居当時は「ラクあれば創あり、創あれば楽ありの発想で、イノベーションを加速する」目的でつくられました。カジュアルで明るいオフィスですが、その中でも目を引くのが、「座面が高すぎるベンチ」!

どうですか?みなさん靴を脱いでいますね。あえて座面を高くして「よっこらしょ」と座ります。いつもの高さと違って目線を変えて室内の雰囲気を感じとれるというわけです。椅子に座るために靴を脱ぐことができるというのも、非日常感覚の体験になりますね。

何気ない要素でも、ちょっとした工夫で発想の柔らかさを歓迎する環境になる、と感じませんか?

画像引用元:NOPA ニューオフィス推進賞受賞オフィス

いかがでしたでしょうか。
今回は「遊びごころ」のある事例を紹介しました。

枠にはまらない、柔軟な発想や新しいアイデアは、安心でリラックスした楽しい雰囲気からしか生まれません。何か発言すると、すぐに反論されたり否定されるオフィスでは、失敗を避ける風土になり、ストレスが高まります。

無駄の排除、効率性を考えるだけでなく、ゆとり、遊びの要素をぜひオフィスに取り組んでみてください。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

一色先生

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ライタープロフィール

コクヨに42年間オフィスデザイナーとして勤務。オフィスデザインだけでなくオフィス研究やオフィス運営維持活動も担当。オフィスやカイゼンに関する講演は全国で50回以上実施している。2019年にはデザインスタジオを開業。オフィスのコンセプトづくりやコンペ提案のアドバイスを対応。
水彩画家として個展やカルチャースクールの絵画講師、公募展への応募なども行っている。2020年には初出品した水彩画が日展入選。はやくスケッチ旅行を再開したい。

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コクヨに42年間オフィスデザイナーとして勤務。オフィスデザインだけでなくオフィス研究やオフィス運営維持活動も担当。オフィスやカイゼンに関する講演は全国で50回以上実施している。2019年にはデザインスタジオを開業。オフィスのコンセプトづくりやコンペ提案のアドバイスを対応。 水彩画家として個展やカルチャースクールの絵画講師、公募展への応募なども行っている。2020年には初出品した水彩画が日展入選。はやくスケッチ旅行を再開したい。

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