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気になるオフィス!
他社のオフィスってなんか気になる!いろんなオフィスをご紹介します!

ライター:セッキ―

2022.12.09

丸紅:つながり・成長を生むワークプレイスはこだわり満載すぎだった!【PART1~来客スペース&食堂編】

今年8月、第35回日経ニューオフィス賞の発表がありましたが、皆さんチェックしましたか?

オフィスの広場では過去にも数社、受賞オフィスを訪問させていただきましたが、今年の取材第一弾は・・・クリエイティブ・オフィス賞を受賞された、丸紅株式会社さん!!!

同社のオフィスビルは皇居を臨む好立地、将軍を2名輩出した一橋徳川家の屋敷跡地という由緒ある土地に建っているんです。(全然知らなかった!)そのビルが建て替えの時期を迎えたとのことで、2016年から日本橋に仮移転し、建て替えを実施、2021年5月に晴れて新社屋への移転が完了したんです!

目に入るものすべてに意味がある、そんなこだわり満載の巨大オフィス、まずは執務フロア以外のところからご紹介していきます!レッツゴーーー!!!

やってまいりました!丸紅さんのオフィスビルに到着!2階分の天高があるエントランスロビーは広々として重厚な雰囲気ですね~

見上げれば薄い石が何層にも重なっています。表面が削られているのが見て取れますが、上に行けば行くほど、磨きあげられていて、これは丸紅や社員の“成長”を表現しているのだそう!

エレベーターが存在する部分だけは面を落としてつるんとしていて、遠目からもわかる仕立て。

しかもこれらの石、なんとワイヤーで吊っていて、壁にくっついていないのです。夜になると裏に設置した照明が点灯し、石がふわっと浮いたように見えるとのこと!
ん~ムーディ~

石を積層させた受付カウンターは、“石を上から落とした一瞬を切り取った状態”を表していて、時の経過である過去、現在、未来という時間の“つながり”をキュッと凝縮した今この瞬間を意味しているとか。

従業員用のエレベーターホールには、顔認証ゲートで入館。奥の壁には“磨けば磨くほど輝きを増す”という「黒漆喰」が使われている…深い。

さて、来客エリアのコンセプトは「水」です。中国の4大文明はいずれも川のそばで繁栄していることから「発展の象徴」とも言われているのだそう。

水の流れる音が聴こえてきそうな来客用エレベーターホール。なんとなく凛とした気分になります。

「ここでちょっと外構を、、、」
(あれ、早くオフィス見たいなぁ~)

一橋徳川家の屋敷跡だったという立て札も立っていますね。また、土地調査の際にいろいろ出てきた、ということがびっしり書いてあります。ふむふむ。新人さんたち、いいですか、テストに出ますから。ちゃんと読んでおいてください。

「建て替えの際に土地調査で掘り起こしたら、遺構の石が出てきて、それを活かして枯山水風の庭園を造っちゃいました。」

▼ライトアップしているお写真いただきました!

外から見える階段も美しいです・・・(惚)

丸紅の「紅」になぞらえて、赤やピンクの色がつく木々。秋は紅葉、春は河津桜、夏はサルスベリと、どの季節になっても紅色を通じてずっとつながっていきます。中でも、エントランス前の2本の河津桜は、なんと以前のオフィスの時からあるものを移植されたのだそう。

ビルの東側に来ました。色の違うタイルが意味しているのは、右はカメの歩みを、左はうさぎの跳躍を表現している!!実は、この「うさぎとカメ」も丸紅の歴史にちなんだもの。

【うさぎとカメのお話】
丸紅の礎を築いた古川鉄治郎氏は、1937年、多くの私財を投じて滋賀県の豊郷町に小学校を作りました。古川鉄治郎が少年時代に恩師から言われた「誰も見ていないところでも努力し、ゆっくりでもいいから前へ進んで行きなさい」という言葉をもとに、小学校の校内の手すりには、うさぎとカメがかけっこをするオブジェが飾ってあるそう。それにちなんで、うさぎとカメは丸紅の歴史とつながる大事なモチーフになっているのです。
※丸紅の歴史 古川鉄治郎という近江商人より

これから拝見するオフィス内でもたくさん「うさ&カメ」が出てきますのでお楽しみに♪


では行きましょう!まずは5階へ!

【5階 来客受付・会議室のフロア】

コンセプトの「水」から、5階は「海路」がテーマ。天井のルーバーは雲を、床は海面を表現。思わず飛び込みたくなるほどめちゃくちゃピカピカです!

海に浮かぶ小島のようなソファは、来訪した皆さんに皇居を眺めてもらえるよう、窓側に置かれてます。

船をモチーフとした受付カウンター。さあ出航だぁーーーー

船の甲板に見立てた廊下の床材はチーク。国内外の拠点にある港の都市の名前がついた会議室が、全部で47室。お取引相手の国に合わせて、会議室を選べるというわけですね。なるべく多くのお客様に皇居を眺めてもらえるよう、ガラス張りになっています。

皇居に面した窓側から3列にわたってずらりと会議室が用意されていますが、すべての会議室にそれぞれの港のアートが設置してあります。ここにもこだわりがあって、

・一番外周の会議室:アメリカ大陸の港
・1本内側の会議室:アジア、中東、オセアニアの港
・さらにもう一本内側の会議室:アフリカ、ヨーロッパの港


なんですって!!

私のあふれ出るセンスがそうさせたのでしょう、取材時は「NewYork」という会議室に通されましたww

こちら左はShanghai。右がLisbon。

お気づきでしょう、アートと同じ幅で一部だけ敷かれているのが、海を想起させるブルーのカーペットです。外周から内側に向かってこのブルーのカーペットの色が濃くなっていて、海の深度を表現しているって!! もう!やりすぎ丸紅伝説!!(笑)

港を示した世界地図がどどーんと。ワールドワイドな感じがビシビシきます。

消火器もオシャンティに。

ほぼ1周したところで、予約不要の来客打ち合わせブースにきました。照明を落とし、静かに打合せできる雰囲気です。カーペットは浅瀬で水の泡を表現していて、グラデーションに。

たくさんあるなあ。

チェアの色がちぐはぐ?と思いきや、サンゴ礁を表現しているですって!! まいりました~★

次は内階段で4階へ降りていきます。テーマは「陸路」。

まるで水が流れ落ちるようなきれいな壁は、滝を表現。 滝から流れた水がたまり、その周りに人が集まり、交流が生まれていく。まさにつながりが表現されています。

【4階 コミュニケーションラウンジ Oasis】

会員制のコミュニケーションラウンジ「オアシス」にきました。ハロウィンの装飾がかわいかった♪

受付カウンターは緑がもっさり♪

コミュニケーションボードが巨大!季節の絵や会員さんの情報、イベント予定などを書いたカレンダーも手描きでした。

可愛いスツールが並んでます♪

贅沢な空間ですねぇ。一日中いたいです。

テーブルにボタンが仕込んである。。。押したらモニター出てきた!!(興奮)

【貸し会議室エリア】

同じく4階にあるエリア。この受付カウンターからしてもう異国情緒あふれてます。そう、こちらのエリアのテーマは多様な交流の象徴、「シルクロード」。ローマから奈良までの道を表現しているそう。

入ってすぐのところは奈良をテーマにしたオープンスペース。

部屋の識別ができるように両サイドにアートパネルを設置。こういう雰囲気は初めて見ました!それぞれ都市の名前がついていて、その文化の象徴として、格子、唐草文様、生地、石などの素材をあしらっているんです。凝ってますね~
こちらは洛陽(らくよう)というお部屋

こちらはバーミヤン!聞いたことある!

あ、イスタンブール!

ローマまでたどり着きました。ぶどう柄とシックなワインレッドがキレイです~♪ここまで廊下を歩くだけでもちょっとした博物館です。勉強になりますね~

奥の方には和室がありました。座布団がカラフル!海外のお客様にも喜ばれそう♪

【7階 社員食堂】
次は7階、社員食堂の「〇 Café(マルカフェ)」です!

ん~なんかほっこりするディスプレイが掲示されてますね♪

社員同士のコミュニケーション促進の場ということから、「人」をテーマにしたオリジナルアートです!

ちょうどお昼が近づいてたのでにぎわってきましたよ♪

パブリックビューイングできる設備も備えているとか!

あっいましたよ。お昼寝しているうさぎさん♪

上質なイスばかりで、正直食べた後そのまま仕事するイメージで場所を選びたくなりますね。ランチ以外の時間にもバンバン活用してほしい、という意図がちゃんと伝わります。

あ、見慣れた調味料が置いてあってちょっと安心しました^^;

マルカフェではうさぎもかめも仲良し♪
かめさんのおうち、ここだったんですね。

ゴミ捨て&支払いシステムもバッチリ。STEP123と手順が示されてて親切。

本棚が見えてきた!丸紅ゆかりの地、近江に関わる本をはじめ、社員の知的好奇心をくすぐるような様々な本が置かれてます。

あ、好き、この半円タイプ!いろんなお席があるんですね~ そのほか会議室もフロア内にあって、忙しい皆さんにとっていい流れで仕事を進められます^^

♪筆者の気になるポイント♪

今回の新社屋で初めて設置されたという「ヘルプデスク」は、食堂のフロアに!出社すればほぼ毎日訪れる階であり、ランチのついでにあの手続きを、、、と便利ですね。デスクのスタッフさんも、いろんな社員さんと“つながる”ことができて嬉しいですよね♪

いかがでしたか?

いったいいくつの“つながり”を感じられたでしょう?

歴史を感じることで創業者たちの想いとつながる。
海外の取引の場面でもその地に思いを馳せてつながる。
「海」が「陸」とつながるように社外の方との関係性をつむぎ、つながる。

次号ではいよいよ、執務エリアをご紹介します!どんなつながりが見られるのか楽しみです★ プロジェクトチームの想いや取り組みにも触れていきますよ!

※【PART2~執務フロア編】は、こちら!→丸紅:つながり・成長を生むワークプレイスはこだわり満載すぎだった!【PART2~執務フロア編】

Information丸紅本社 Workreation オフィス

*従業員数:4,379名
*所在地:東京都千代田区大手町1-4-2丸紅ビル
*延床面積:80099.5m2
*執務用総席数:全体組織数の7割
*設計:大成建設(株)、(株)カッシーナ・イクスシー(ROUNDエリアを担当)、ノード・デザイン・コンサルタンツ(株)他
*施工:大成建設(株)、(株)カッシーナ・イクスシー(ROUNDエリアを担当)、コクヨ(株)、(株)コスモスモア他
セッキ―

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ライタープロフィール

整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!

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セッキ―

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整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!

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