YE DIGITAL：社員の士気UPは立地だけじゃない。いくつものチャレンジで「行きたくなるオフィス」を実現！

福岡県北九州市小倉北区に本社を置く株式会社YE DIGITAL（以下、YEデジタル）さんをご紹介します！第34回日経ニューオフィス賞において、九州・沖縄ニューオフィス推進賞を受賞されているんですよ。

創業当初は、閑静な住宅街でソフトウェア開発を行っていこう、というコンセプトだったそうですが、ソフトウェアは様々な方々の意見を取り入れながら、イノベーションを求めながら開発していくことが重要、と認識を変え、北九州の中心地である小倉への移転を決意。経営トップの強い想いをもって、移転PJが始まりました。 （本社オフィス&事業紹介動画より）

従業員580名のうち、約320名がここ本社に在籍し、東京、神奈川、大阪にもオフィスがあります。

今回のコンセプトは、「どこでもオフィス」「行きたくなるオフィス」の2つ。ユニバーサル・ワークスタイル構想を掲げ、本社移転に合わせてワークスタイル変革を実現してきました。

どこでもオフィス
「会社に行かないと実現できない」という事項を解決するため、4つの「なくす」を実現！

●紙をなくす＿オンライン・ストレージでデータ共有
●電話機をなくす＿PC&スマホで在宅でも代表電話が取れる、留守電がテキストでメールに届く
●FAXをなくす＿クラウドで受発信、どこでも使えてペーパーレス
●専用TV会議システムをなくす＿オフィスでも家でもWeb会議


行きたくなるオフィス
2つ目のコンセプトについては、下記のキーワードを確認しながら実際のオフィスをご紹介していきます！

・固定席を採用したわけは？レイアウトにもひと工夫
・圧倒的な会議室の数
・本物のグリーンをふんだんに採用
・え、会社に行けば〇〇の先生に会えるの？

これまでの旧オフィスにはなかった新しいスペースが次々に出てきます。
さあ見て行きましょう！まずは1階の総合受付から！緑が鮮やかに彩るエントランスです。

おおお～神々しいですね♪

旧オフィスにはほとんどなかったグリーンをふんだんに取り入れ、バイオフィリック効果抜群♪すべて本物のグリーンだそう。

エントランスから奥に進むと海をテーマにした展示スペース「ショーウィンドウ・ショールーム」。天井も楽しそうですね♪

北九州から発信する技術やサービスを広く伝えていくことを目的としたこのスペース。産官学連携ということで、北九州市が開発中の洋上風力発電、九州工業大学が開発中の海中探索ロボットなど、様々な展示が行われていて、勉強にもなりますね～。

すぐ外は歩道やバス通りになっているので外から見るとこんな感じ！

目の前にあるバス停にも、同社のシステムが採用されているんですって！スマートバス停というらしい。

さらに奥に進み、応接スペースです。
防音性に優れたペアガラスを全面的に採用。ここは模様のついた装飾シートを施してありますね。

カーペットや什器によってそれぞれ雰囲気を変えています。

全ての部屋に大型モニターが設置されています。

応接エリアには種類豊富なドリンク用冷蔵庫があって、各自選んでお客様へ提供。これで受付対応は100％不要となりました。

ストックを体重計みたいなやつにのっけるとその重量データが伊藤園さんに自動的に報告され、在庫補充がなされるそう！すご！

さらに奥へ進み…オフィススペースに失礼します！
1階は外から丸見えになるので半分曇りガラスになってる。それにしてもまるでフリーアドレスのようなスッキリ感ですね！なんかデスクとカーペットの色味がリンクしてる♪

固定席にこだわったワケは？
自席があることこそが安心につながり、行きたくなるオフィスの実現になる、という考え方からフリーアドレスは採用せず。さらに、一人のスペースを広くとり居心地よく。

執務デスクでこだわったのは、140センチ角の正方形のテーブル。個人スペースが広いことと、縦横ランダムに並べることで、“角面を多く”してコミュニケーション活性化をはかる意図があるそう。なるほど。

各自ワゴンがあるので対面でも少し目線がずれますし、ロッカー問題もこれで解消ですね！ フレキシブルなので席替えもしやすそうです！

複合機にはポールが立っていて、用紙切れ等エラーを起こしている場合は ランプが光り、わかるようになっています。

フリースペースは社員同士のミーティング、ランチなどに活用。デジタルサイネージではリアルタイムで業績などをチェック。出社状況の確認もできるため、コロナ下では大活躍ですね。

すみにちょこんと置かれたテレキューブ♪ここを出たらパターゴルフを一回打たないといけない。（・・・そんなことはない。）
使用中は上部のランプが赤く光り、遠くからでも利用しているかどうかがわかります！

スタイリッシュなゴミ箱はオリジナルだそう！しかもソフトクローズという配慮！ゴミ箱のばたんばたんする音、プチストレスですよね～

では次は3階へ！
Business DX Leading Centerと名付けられたフロアは、昨年7月に増床されたもの。

別な会社みたいに雰囲気が変わりました！博物館のようでもあり、海外のホテルラウンジのようでもあり。「この魅力溢れるエリアから、価値あるシステムやサービスを提供していきたい」そんな想いがこもった設えです。

こちらもすべてペアガラス採用。二枚のガラスの間にブラインドが設置されているので隠すこともできます。（ちなみにブラインドにホコリがたまらないのでメンテが楽！）

お、のびのびと配置されているのはオカムラさんのワークキャリアーですね！まっすぐに配置されたテーブルよりもリラックスして議論に参加できそうな感じがします。

よく見ると黒いガラスボードが壁に埋め込まれているではないですか！めちゃくちゃスタイリッシュに仕上げていますね。。。ホワイトよりも汚れが目立ちにくいし何よりかっこよすぎる！

続いて7階のオフィススペースへ！
このフロアも同じく140センチ角の正方形テーブル。ホワイトとブルーで雰囲気が変わりましたね。

ふんだんに設けられたフリースペースはすべて電源がとれるようにしていてどこでもワークできます。

柱や壁を作らず、またキャビネットも腰の高さにして見通しの良いオフィスを実現。ずらりと並ぶ会議室はすべてガラスでこれも見通し良く♪

会議室の数は社員8人に一部屋！
豊富な会議室は、外資系企業に勝る多さでコミュニケーションの壁も遮りません。

こちらは昇降テーブルで立っても座ってもミーティング。椅子はわざとゆらゆら揺れるもので座りっぱなしを回避。

次は6階です！
社内にコワーキングスペースが！？
今回の移転の一番のこだわりポイントといえる社員専用コワーキングスペース、「SAKASSO！（サカッソ）」です！イノベーションを咲かせよう（咲かそう）という意味が込められています＾＾

およそ60席が用意されたコワークエリアになっています。

Western Cafeという名のカウンターバー。開拓者精神を忘れないように、との想いがこめられています。

オリジナルワイン・・・いいなあ★

みなさん、お仕事はもちろん、ランチをとったり様々です。

SAKASSO！の中で会える先生とは…♪
SAKASSO！には珍しいお部屋がありましたよ。こちらはコーチングルーム！

メンタルコーチングを受けることで結果を伸ばすアスリートも多くいることから、ぜひ取り入れようということで専用のお部屋を作ったそう。ここにはコーチングの先生が“常駐”しているそうですよ。温かみのあるお部屋ですね。

電子タバコ専用の部屋！ただ休憩しに来るだけでなく、ちゃんとワークスペースになっています。これは「行きたくなるオフィス」につながっているでしょうね！！

広ーいプレゼンルームは45名まで収容可能で、社内での利用やウェビナー開催はもちろん、北九州市内で撮影された映画の試写会に利用されたこともあるそう！

たしかに映画館に来たような気になるカッコいいチェアです★SAKASSO！側からガラス越しに見えることもあり、ここは見た目重視でセレクトされたそう♪ここで新人研修なんて、気分がよさそうですね～

え？前が見にくいんじゃないかって？そんな心配には及びません。前面には5面のスクリーンがあり、チェアは前後の位置をずらし、斜めにラウンドした配置で必ずどこかでスクリーンを見られるようになっているんですって！

以上、YEデジタルさんの本社オフィスでした！！

◆編集後記◆

いかがでしたか？
フロアの使い分けが上手で、コンセプトもはっきりしている、そんな印象のオフィスでした★いきなり高級感たっぷりのフロアが現れたのには驚きましたね！あそこ、好きです。

固定席という”居場所”を大切にしていること、デスクの角面を多くしてコミュニケーションの活性化が図られていること、またコーチングルームをきちんと設けて先生も常駐している、というところに、社員への思いやりが隅々までいきわたっているな、と感じました。

たばこ部屋さえもワークスペースとして位置付けていたところには、ひとり一人の個性・嗜好を重んじていることが窺えました。



取材させていただき、ありがとうございました！