ライター:セッキ―
2026.06.24
アナタの会社には外国籍の社員がどのくらい在籍していますか?
近年、人手不足の解消などを目的に、外国籍社員の採用を進める企業が増えています。しかし同時に、
「業務指示がうまく伝わらずトラブルになった」
「リモートワークで外国籍社員が孤立している」
「日本語での雑談の輪に入れず、早期離職してしまった」
といったリアルな課題も……
せっかくポテンシャルの高い優秀な人材を採用したのに、社内になじめず離職に繋がってしまうのは、企業にとっても大きな痛手ですよね。
そこで今回は、株式会社アドックインターナショナルの、非常にユニークで愛のある取り組み「Global Crew Meetup」をご紹介します!外国籍社員の定着や、社内コミュニケーションの活性化に頭を悩ませている総務・人事担当者、必見です!

創立から30年を迎えた同社、情報システムの設計・構築・運用・保守のほか近年は、クラウド環境の統合管理やビッグデータ、RPAに関するソリューションに加え、Salesforceプラットフォームに特化した唯一のテスト自動化ツール「Provar(プロバー)」の国内総代理店としても注目を集めており、最先端のIT技術を誇るプロフェッショナル集団です。
そんな同社も人手不足は深刻な課題。国籍・背景を問わず活躍できる環境づくりを推進しており、現在ミャンマー、ネパール、モロッコなど多国籍な外国籍社員10名(記事公開時現在)が活躍しています。
従業員数約140名のうちほとんどの社員がエンジニアであり、クライアントである通信キャリア会社などの「現場」に常駐するか、または在宅などでリモートワークにて作業をしています。そのため、本社に常駐・出社しているのはスタッフ部門や部門長など全体の3分の1以下だそう。
つまり、「同じ会社の社員でありながら、普段はバラバラの場所に点在して働いている」というのが、同社のリアルな環境でした。
取り組みのきっかけとなったできごと
昨年10月ごろ、外国籍社員とのトラブルを耳にしました。
上長に話を聞いてみると、新入社員である外国籍のA君が、「指示してないことをやってしまった」といいます。入社前からの関りが深い宗我部さんは、彼はそんなタイプではないはずなのに、と疑問を持ちます。確認してみるとその部署は「100%リモートワーク」で、業務のやり取りはすべてオンライン。指示を出した側の上司に話を聞くと、「実は彼と直接会ったことは一度もない」という状態だったのです。
宗我部 久美子(そがべ・くみこ)さん
株式会社アドックインターナショナル 教育担当

「オンライン会議ではお互いに顔出しナシで会話をすることが多くかったのも問題の一つです。彼らにとって相手の口元を見て表情やニュアンスを補完することは、非常に重要なコミュニケーション要素なんですよね。さらに、上司側は作業の手順を伝えるだけで精一杯になっており、その作業を行う『目的』や『背景』が外国人社員に正しく伝わっていなかったこともわかりました。
もちろん指示側のOJTも見直す必要性があるのと同時に、外国籍社員が自信を持って日本語を使い、精神的に孤立しないような取り組みができないか、と考えました。まずは毎月一回60分、外国籍社員に集まってもらう場を設けることにしたんです」
2025年11月下旬より開始された「Global Crew Meetup」(以下、ミートアップ)。すでに5回が実施されています。
<主な目的>
●日本語でのコミュニケーション力を向上し、社内外の会議で自信を持って発言できるようにする
●業務に関連する専門用語や社内用語などの語彙力を強化する
●会社の方針、社内ニュースなどの理解を深め、日本人社員との情報格差を解消する

このコミュニティの最大の特徴は、評価に関わらない安心安全な場所(サードプレイス)で、「日本語を共通言語として学び合い、つながる」という点です。ただのおしゃべり会ではなく、会社への理解度を高め、実務に直結するようなコンテンツが組まれています。
宗我部さん
「初めはハードルを下げるために、顔合わせという感じで集まってもらいました。自己紹介から雑談する流れで、ごみの出し方やスーパーでお得になる時間帯、電車で読めないときは色で判断する、といった、生活で知っておくと得するライフハックのようなことを共有してもらったんです。」
なんと!それは私もちょっと聞いてみたいです!(笑) いきなり難しい課題を出されては参加意欲は下がってしまいますよね。まずはメリットを打ち出すという、素晴らしい作戦です。
それでも思わしくない参加率に宗我部さんは、諦めずその内容をグループチャットで共有し、メリットを感じさせ次へとつないでいきます。
「当社では毎週月曜日に全社朝礼があり、業績や課題の発表のほか、社長からは趣味のスポーツの話題などもあって盛り上がります。ふと、外国籍社員が果たしてどこまで理解できているのかなと心配になりました。
『野球の話だった気がする』といったざっくりとしたテーマは分かっても、話のオチや重要な経営課題の部分はあやふやで、あまり聞き取れていないことが判明しました。そこで、ミートアップで社長の話す様子を動画で流し、理解度をテストする企画もやってみました」

参加者の反応はというと……
社長の話でみんなが笑っていた理由が分かり、「会社の輪に入れた」と喜びを感じているとのこと。また、普段会えない他部署の外国籍の先輩と、趣味の音楽の話で盛り上がり一気に距離が縮まったというエピソードも。
「最初は低かった参加率も、今では『遅れてでも参加します』と言ってくれるほど満足度の高いコミュニティに成長していると感じています」
コンテンツは実践的なものから心に寄り添うものまで
こちらはコンテンツ一覧。これから始める予定のものも含めて、たくさん企画されていますね!

「社内用語・業界用語クイズ大会」は実務ですぐに役立ちそうなコンテンツですね。
現場で頻出するIT専門用語や、社内で使われる特有の略語など、用語集ができているそうで、ちょっと一部を見せてもらいました^^
↓↓↓「ほうれんそう」とか「なるはや」!!たしかに使う使う!

ほかにも、日本語での失敗事例や好事例をシェアする場や、日本の文化やマナーを学ぶ講座なども。また、「やさしい日本語での伝達訓練」は日本人社員さんが頑張っていただく企画。そうそう、お互いの思いやりが大事ですよね~♪
まとめ
宗我部さんは、迎え入れる際、つまり入社前からのかかわりが非常に強く、ビザの切り替えや住民票の取得などハードルの高いことへ向き合う内定者をサポートする存在。入社後も寄り添うような声がけを心がけていて、中には「安くなってたよ!」とお弁当を買ってきてくれる社員もいるそう。彼らにとってお母さん的な存在がいてくれるのも、大きな心理的安全性につながっていることは間違いありません。
アドックインターナショナルの「Global Crew Meetup」は、まだ始まったばかりの取り組みですが、すでに社内に確かな変化と「新しい繋がり」を生み出しています。
「外国籍社員がなじめているか不安」「リモートワークで組織がバラバラに感じる」と悩んでいるみなさん。社内の「つながり」が変われば、社員の表情も、会社の定着率も、驚くほど変わっていくはずです!ぜひ今回の事例を参考に、自社に合ったワクワクする取り組みを企画してみてくださいね。
| Information | 株式会社アドックインターナショナル
代表者:代表取締役社長 小林常治 所在地:東京都立川市曙町2丁目36-2 ファーレ立川センタースクエアビル 6F 設立:1990年9月 資本金:1億円(2026年1月1日現在) 従業員数:137名(2026年1月1日現在) 事業内容:情報システムの設計・構築・運用・保守、通信運用システムの開発・販売・アウトソーシング、テスティングサービスほか HP: https://adoc.co.jp/ |
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セッキ―
ライタープロフィール
2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。いつかはインタビューされる側になりたい!
セッキ―
ライタープロフィール
2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。いつかはインタビューされる側になりたい!
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