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気になるこの人!
オフィスに関わるあんな人こんな人、ご紹介します!

ライター:セッキ―

2022.11.09

小林 梨江「支えてくれる人への感謝を忘れず、経験を還元していきたい」
オフィスデザイナー、三児の母、子供会会長,etc.

今回は、オフィスの広場の公式Twitterにてつながりを持ち、お声をかけさせていただいた女性をご紹介します。Twitterを本格稼働しはじめてから約1年が過ぎるころ、とってもパワフルで魅力的な香りが漂っていた彼女と相互フォローの関係に。まさに「気になるこの人!」となりました^^

小林 梨江(こばやし・りえ)さん。
その肩書は、妻、母、子供会会長、町内会会長、株式会社丸天産業/デザイン部/クリエイションチームマネージャー/ファシリティマネジャー・・・ そしてもうひとつ。今年の日経ニューオフィス賞(中部)を受賞した企業のオフィスデザインを手がけたデザイナーでもあるのです。(インタビュー中に知りました…)

いったいいくつの肩書ですか!贅沢です!
3人のお子さんを持ち、仕事にも地域活動にも奮闘する小林さんのご経歴から、乗り越えてきた苦難、自身の働き方改革など、たっぷりお聞きしましたよ!

――Twitterを通じて取材につながったのは今回が初めてで大変嬉しいです!ありがとうございます。小林さんのTwitterでのプロフィール、わかりやすく書かれてますよね!

小林さん(以下、敬称略):こちらこそお声がけくださりありがとうございます!

――小学生の母という点、オフィスファシリティに従事されていること、片づけられない女・・・共通点ありすぎて気になってしょうがなかったんです!(笑) どこからお聞きしましょう、えーと片づけられないんですか?!

小林:(笑)ありがとうございます、よく見ていただいて。 もうほんとに下手なんです、片づけるのが。仕事でも紙がないとダメなタイプですし、でもお客様に提案する立場として、このままではいけない、と日々格闘中です…

――一気に親近感湧きますw 

“ワーママデザイナー”になるまで

――現在どのようなお仕事をされているんですか?


小林:愛知県名古屋市にある創業73年の丸天産業という会社でオフィスデザイナーとして勤務しております。ワークプレイスのお客様のニーズをしっかりヒアリングして整理しご提案する、ファシリティマネジャーのような立ち位置です。
※株式会社丸天産業→こちら

――これまでのご経歴を教えてください。

小林:高校までは名古屋で過ごし、関西の大学で住居・インテリア関係を学んだあと、アトリエ系の建築事務所で事務を担当。その後紹介で大阪のインターオフィスに転職し、7年ほどオフィスインテリアに従事しました。hhstyleショップ立ち上げの時期で、ショップスタッフや小売り、卸売りなどを担当したあと、デザイン部にて図面を描きお客様にプレゼンする仕事をしました。

リーマンショックでインテリア業界が全体的に低迷したころ、違う仕事を経験してみたくて化粧品販売の営業事務に転職したんです。デザインばかりやってきたので“正解のある仕事”をしたいと思ったんですよね。デザインって、正解はないけど間違いはあるじゃないですか。いろいろと刺激になりました。

そのタイミングで結婚し、双子を出産。産休を二回とらせてもらい、さらに3人目を出産して親のサポートが必要と感じ、名古屋へ帰ることにしたんです。育児とアルバイトで当時は必死でした。下の子が一歳になったとき、インターオフィス時代の知人上司の紹介で、現職の丸天産業に入社。現在丸5年になります。

――一度デザイン職から離れたことはその後どんなふうに影響しましたか。

小林:社会の構造に触れられたというか。インターオフィスも現職も商社ですが、化粧品の会社だけは製造業。まず利益率の差にビックリ、お金の流れが全然違うなと。

また、POPを書く作とき、薬事法にふれない言葉選びに注意しなきゃいけなくて、例えば「これを塗れば肌が白くなりますよ」とかは美白効果を謳うことはNGなんです。それでもなるべくキャッチーでインパクトが出るように、と頭をひねってましたね。オフィス内に案内をオフィスのコンセプト作るときなんかは良く思い出します。

――オフィス図面を描くにあたって、最近の要望の特徴はありますか?

小林自席と会議室以外の“第三のスペース”に重きを置いている企業がかなり多いです。その企業の社風や目指すビジョンなどよって必要なスペースは変わってきますが、悩むのが、ジェネレーションギャップというか(笑)。チャットの改行ひとつとっても全然違うんですよね。私の年代ですとメールのように長文で送ってしまいませんか?若い子は短文ですぐぱぱっと送るんですよ。もしかしたら私が考えるオフィスなんて古いのかな、と焦ります。

――自分が古いなと思うときがあるんですか?

小林:ありますあります、私はやはり机とイスが欲しいですし、なんならマウスも要るんです。移動する時落とすからコードつけたいくらいなのに(笑)、若い子は机もイスも要らなくてipad一つでなんでもできちゃうんですよね。

――なるほど、、同年代なので突き刺さります(笑)。その辺のアップデートはどのように?

小林:できるだけ若い人たちとコミュニケーションをとっていくことでしょうか。オフィス構築では必ずワークショップを提案するんですけど、会社の上層部の人たちも勢いのある若手の意見を聞きたがります。経営層だけでなく中堅・若手を集めたワークショップも取り入れ、生の声を拾い、反映するお客様が多いです。実際に当社でも、これからの働くカタチを考える時にインターン生のネットワークを活用して「未来ある若者のワークショップ」を開催しました。

――これまでに印象に残ったお仕事を教えてください。

小林:昨年8月に竣工した、日本特殊陶業さんのオフィス移転を担当しました。1,200名のオフィスで、私が設計を担当した中で一番大きい規模なのですが、それが今年の日経ニューオフィス賞を受賞したんです。

――え、すごい!中部ニューオフィス推進賞 中部経済産業局長賞ですね!おめでとうございます!!

▼日本特殊陶業 小牧工場 N-FOREST NOPA公式サイトより

小林:ありがとうございます♪
プロジェクトがスタートした2020年4月ごろ、いざワークショップをやろうとしたところでまさにコロナの緊急事態宣言。みんな出社できない状況になり、初めてオンラインで30名のワークショップを実施しました。ワークショップは全部で6回実施し、基本設計ができてそこから実際のレイアウトなどつめていきました。

オフィス見学もオンラインでこなし、初めてみなさんと顔合わせをできたのが6月ごろでした。

困ったことにうちの会社自体が、オンラインで仕事をすることが初めてで、わからないなりに手探りでなんとか乗り切った感じです。

――それは大変でしたね…お客さまの方が慣れているという^^;
 ぜひ日本特殊陶業様のオフィスも取材してみたいです!

『ママに会いたくない。』受賞の裏にあった苦悩と自身の改革

――「自身の働き方を考える」という文がプロフィールにありますよね。


小林:ちょうどそのプロジェクトが佳境に入ったころ、下の子が年中、上の双子(男女)が小学校入学したときで、上の娘との関係がすごく悪くなってしまったんです。ママは私を可愛がってくれない、おばあちゃんの家のほうがいい、と言って1か月半くらい帰ってきてくれなくなってしまって。

その頃の私と言えば、保育園の送迎も習い事の送迎も全て実家任せで子供のことはなんにもしてなかったんですよね。子供たちが一生懸命お手伝いをして助けてくれても、「ありがとう」も言ってあげられないくらい自分自身に余裕がありませんでした。

ようやくハッと気づかされて、家族や助けてくれる人をもっと大事にしよう、と決心しました。今は帰ってきてくれてとても良好な関係です。

▼娘さんとのバッヂ作りの風景(現職での家族イベント時)

――それはお辛かったですね。職場では状況を理解してくれましたか?

小林:とても協力的で、本当にいつも皆さんに助けられています。管理職でもあるのであまり公に「私仕事セーブします!」と宣言するわけではなくて、「精一杯仕事はやるので、この時間だけは外させてください」と。夕方一番バタバタする17時~19時を死守するようにして、勤務体制も前倒しに。7時半~16時半、という働き方にしています。主人は逆に遅めで、夫婦でずらす、というスタイル。

女性だから子育てしているから、ということではなく、多様性を受け入れる流れの中で、いかに短時間で生産性を上げるか、という判断軸で許可をもらっている、という感じです。会議はなるべく業務時間内にやる、など社内改革もどんどん進んでいますよ。

▼社屋立て壊し前の家族参加イベントにて

――入社されたころに比べたらだいぶ変化しているんですね?

小林:私が入社した時はまだ時短勤務者がいませんでしたが、この5年のうちに育休復帰者はすごく増えました。ある意味、私が先駆者になっていて、私が「バリバリ仕事するために子育ては全て実家任せ」という働き方をしてしまうと、悪い見本になってしまいますよね。育児する人、介護する人、と個人の状況に合わせて柔軟に対応できている気がします。

子供たちに見せたい背中

――小林さんのパワーの源を聞きたいです!3児の母でマネージャー職、子供会会長、町内会会長、と活動範囲が広くてパワフルですよね。実際こうお話しさせていただくと、すごく癒し系なおっとりした話し方をされているのに、元気をもらえるというか。


小林:ありがとうございます^^ 町内会は順番が回ってきただけなんです(笑)

私、一緒に働く会社のメンバーが好きなんですよね。めっちゃ元気なメンバーに囲まれてます。一番仲良しなのはひと回りも年下の女性なのですが、子供たちにも「ママはその人に会いに会社行ってるんでしょ」って言われるくらい(笑)。仲間に恵まれているなと思いますね。

▼協力企業とのイベント時の写真

――“出社してもらうための施策”をどの企業も悩んでいる中で、“会社に行ったら元気がもらえる”って素晴らしいことですよね。和気あいあいとお仕事されてるのが伝わってきます^^

――小林さんの「これから」をお聞きしたいです。

小林:帰宅して子供たちに胸を張って、今日頑張ってきたよ、と言える状態でいたい。そのためにはできるだけ多くの人と関わりを持ったり、新しいことにチャレンジしたり、自分がイキイキと楽しく働ける環境を維持する必要があります。それができているのは、私を支え、助けてくれる人が周りにたくさんいてくれるから。その人たちへの感謝を忘れず、また私の経験を通して、プラスになる価値をお届けしていきたいです。

もうひとつは、時間的な制約からわがままを言ってしまうことが多い私ですが、そのマイナスを負ってでも、私と一緒に何かやりたい、と言っていただける人になりたいなと思っています。今回オフィスの広場さんにお声がけいただいたように、いろんな方とつながっていけたら幸せです。子供にも、お客様にも、地域にも、何かしら還元していきたいですね。

――今日はありがとうございました!

プロフィール小林 梨江 こばやし・りえ

3児の母であり、オフィスデザイナー。
現在、株式会社丸天産業/デザイン部/クリエイションチームマネージャー/ファシリティマネジャー。
オフィスデザインを担当した日本特殊陶業が、第35回日経ニューオフィス賞(中部ニューオフィス推進賞・中部経済産業局長賞)を受賞。

高校まで名古屋で過ごし、関西の大学で住居・インテリア関係を学ぶ。アトリエ系の建築事務所で事務を担当した後、インターオフィス(大阪)にて7年ほどオフィスインテリアに従事。hhstyleショップ立ち上げやデザイン部にて図面制作などを担当。リーマンショックの影響から化粧品販売会社の営業事務に転職、その後結婚、出産を経て名古屋に戻り現職丸天産業へ入社、アルバイトを経て2016年より現職。課題解決型提案を得意とし、MIRAI場PJではワークショップのファシリテーターを務めている。日々、お客様と一緒に「働くカタチ」を考えている。
セッキ―

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ライタープロフィール

整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!

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