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気になるこの人!
オフィスに関わるあんな人こんな人、ご紹介します!

ライター:セッキ―

2024.03.27

作古なつみ
「誰かの“こうしたい”を実現するためなら全力でサポート、それが私のやりがいです。」
貴瞬/総務労務課主任

株式会社貴瞬は、リユースジュエリーにおいて独自のビジネスモデルをもった2015年に生まれた会社。使われなくなったいわゆる中古の宝石を買い取り、鑑定し、リデザインして価値を高め、自社工房にて生まれ変わらせて販売する―そんな事業を展開しています。

創業して10年経たない新しい同社は、毎月10人もの新入社者を迎え、今や164人を抱える企業に(2024年2月現在)。そんな好成長を続ける同社を支える総務メンバーは、たった一人の新卒社員だった

今号は、その(2023年度)新卒社員の作古なつみさんの孤軍奮闘ぶりを取材しました! (※現在はメンバーはアルバイトさんを含め 2 名増えたそう^^)

――正式な入社前からアルバイトで携わっていたとのことですが、現在の担当になるまでの経緯を教えてください。

作古さん(以下敬称略)
:もともとは栄養士を目指して短大に通っていました。2年間のうちに考えが変わっていき、卒業後友人が栄養士になっていく中、もっと違うことがしたいと思うようになり、WEBデザイン系の学校に1年間通いました。そのときアルバイトを探したのですが、居酒屋のような学生がするアルバイトよりももっと社会人として勉強できるような場所を選んだ結果、貴瞬に入りました。なので、最初からここに入社することを意識していたわけではないんです。

まずは経理関係の雑務を担当しました。会社が成長段階にあるので様々な業務に携わる中で、WEB デザインの仕事もやらせていただきながら、だんだんと総務の方向にいった感じです。 私の中でもここで働きたい、という想いが強くなり、2023年に新卒として採用してもらいました。

――この規模にしては今まで専任の総務担当がいなかったというのが驚きですが…かなり大変だったのでは?

作古まず何から始めていいのかわかりませんでした。「総務」と聞くと普通は、長く会社にいて内情をよく知っている人がやること、みたいなイメージがありましたし、やり始めてからそのことに気づいちゃった感じで(笑)。

社会経験も会社への理解も浅いのに、総務なら知っているだろうと思って質問をされる。もちろん未熟すぎて即答できない。毎回誰かに聞きにいったり調べたりしていると相手をお待たせしてしまうし、業務を一度止めるので全然進まないし、すごくストレスになって落ち込みました。でも上司も周囲の人も優しくて、すごく支えてもらったと思います。

――そうなりますよね…そこからどのように進めていったのですか?

作古
知らないことばかりだったので、とにかく情報収集をしていきました。どんなところに困りごとがあるか、直接各部署に出向いてどんどん聞いていきました。「どんな小さいことでもいいので、何も知らない私に情報をください。(仕事の)糧になるような情報をください」と聞いて回り、ひとつひとつこれまでやってきた部署ごとの“当たり前”を一度全部洗い出す作業でした。ここが一番大変だったかもしれません。

――それは骨が折れましたね。具体的にどんなことを整えていったのか教えてもらえますか。

作古
たとえば備品の発注であれば、「なくなりそうになったら適当に発注している」ということがわかり、金額の大小にかかわらず誰も確認せず発注が行われていて、発注先はいつものところ、金額の比較検討はしない。そんな状況でしたので、総務での一括管理に変更。一定の金額以上は所属長の承認をもらう、いつまでに申請していつまでに届く、などのルール整備や入力シートの作成など、全体のフローを整えました。

また、情報システム関連では、社内の IT リテラシーがばらばらなので、私によく質問がくることはマニュアルを用意し、もっと高度なシステムエラーが発生した際には、外部委託しているコンサル会社と連携をとって、対処の仕方を学び、整理していきました。セキュリティの考え方や重要なデータの管理方法なども相談して、私自身もとても勉強になりました。

――皆さんも協力的でしたか?

作古
はい!“みんなで回そう”という想いを皆さん持っていたので協力してくださいました。コミュニケーションをとる際には、あくまで「どんなことに困っているかを知るために聞いている」という、なるべく寄り添うスタンスで情報収集していましたので、成功につながったと思います。

――コミュニケーションで気をつけていることはありますか?

作古
相手を見て合わせるようにしています。この人はこういうタイプだから落ち着きめで話そう、とか。同じ内容を話しても人によって気になる部分って違いますよね。あと、一方的にバーーッと話すようにしないで、「この人は何を求めているのか」というのを探りながら会話を進めていきます。

――それは、素晴らしいですけど、疲れそうですね…(笑)

作古
そうですね、ちょっとだけ(笑)。
あと、挨拶はフロアで一番大きな声でしよう、と意識しています。

――それはとっても重要ですね!いいと思います!

――これまでで一番達成感を味わった仕事について教えてください。

作古
総務の仕事とはちょっと違うんですが、宝飾展示会のマーケティングを社長から一任されたとことがありました。東京ビックサイトやパシフィコ横浜などの大きい会場で、世界中の宝飾卸・メーカーがブースを出展、世界各国のバイヤーが宝石やジュエリーの仕入れをするイベントです。ものすごい数の人が集まります。そこで当社もブースを展示するんですが、ブースの配置やデザイン、宝石の並べ方など作りこむんです。

▼2023 年宝飾展示会にて作古さんが手掛けたブースの様子

それをやりつつ、通常業務も一切落とさずにやり切ったときがこれまでで一番の達成感でした。正直、展示会のことも知らなかったんです。アルバイトの時も事業部がどんなことをしているのかは一切知らなかったので、引き受けてからやっていくうちに「もしかして展示会ってうちで一番ビッグなイベントなのか?」って途中で気づいて(笑)。

本当に大変でしたが、ブースのほうも評価をいただけたので、終わったときはもう安心と成功した嬉しさと達成感でいっぱいでした。これで年間MVPを受賞したんです。

▼年間MVP授賞式にてコメントする作古さん(右)

――それはそれはすごい抜擢ですね。社長から言われた時はどう思いました?

作古
やる気満々でした!スクールで学んだスキルも活かせるかもしれないし、という気持ちもありました。それまでは社長がアイディアを出してみんなが動く、というスタイルだったため、マーケティングを任されたのも社内では初だったんですね。それも後になって知りましたが、プレッシャーを感じないくらい必死でした。

――すごく前向きなパワーを感じます。言われたことにはなるべく無理と言わないスタンスというか、好奇心も強い方ではないですか?

作古
仕事だから、と割り切るのが難しいタイプで、言われたことには全力でやる、という感じで向き合っています。 社内にいる人が毎日会社を好きだ、と思ってほしいんです。そのためには自分がまずは好きにならないと、と思ってますね。もともと「誰かの理想を現実にするための手助けをしたい」というのが根底にあります。私が間に入ることで、その人のこうしたい、という想いを実現できる、と信じているというか。

アイディアを出すのは苦手ですが、出してもらったことに対して自分ができることはなにか、と考えるのは得意だと思っています。WEB デザインを学んだのもそれが目的で、この企業はこういう理念があるからこういうホームページにしたい、という想いを知ったらそこから組み立てていく。

完成したときに、「こういうの求めていたんだよ」と言われると心の底から嬉しいんです。そこが一番のやりがいですね。おそらく展示会のことも、社長がこうしたいという想いが見えたからそれを実現したくて勝手に身体が動いた、という感じだったと思います。

――課題や今後の目標などあれば聞かせてください。

作古
チームとしての動きを大事にしていきたいです。今まで一人でやっていたことを新しい人にそのまま引き継いだら意味がないですもんね。あと労務や、情シスに関しても専門的知識を深めて、もっと業務の幅を広げたいです。

――勉強熱心で素晴らしいですね。毎月の入社人数も多いのでやることが山積みだと思いますが、頑張ってください!

今日はありがとうございました!

*編集後記*

とても楽しく取材させていただきました!
筆者の持論なのですが、「総務部門の人が元気な会社はいい会社」というのがあります。貴瞬さんはこれからもっともっと良くなっていく、という確信を得ました。一昔前だと「総務にしておくにはもったいない」などと言われそうなくらい、”若さ”だけでは語れないパワーを感じました。でも作古さんは、自身が前に出てパワーを発揮したい、というタイプではなく、あくまで他人の理想を叶えるサポートをすることに喜びを感じるタイプ、と明確におっしゃっていました。総務にぴったりな方です!

次回取材させていただくときには、貴瞬は大きな変化を遂げていそうです。どのような取り組みをされたのか、楽しみにその時を待ちたいと思います。

プロフィール作古なつみ(さこ・なつみ)

栄養士を目指し短大を卒業するもWEBデザインの専門学校に通いスキルを磨く。その間アルバイトで貴瞬に採用され、経理周辺の雑務をしながらWEBデザインの仕事もこなす。2023年正式に貴瞬に入社し、それまで存在しなかった総務部専任担当として配属される。社内のあらゆるフロー整理、制度設計、情シス部門のマニュアル作成などの実績を積む中で、社長勅命で宝飾展示会のブースマーケティングを一任され、年間MVP賞を受賞する。
セッキ―

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ライタープロフィール

整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!

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整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!

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