ライター:セッキ―
2023.05.31
セッキー、今回は久しぶりに遠出してきました!!
群馬県太田市にあるIT企業、日東システムテクノロジーズさんといえば…
この4月のJOIFAオフィス賞の最優秀賞を受賞された会社です!(先日のオルガテック会場にて最終プレゼンが行われ最優秀賞が決定したので、とれたてほやほやですね!)
さらに2年前に第34回日経ニューオフィス賞、クリエイティブ・オフィス賞も受賞されているんです。
取材依頼をいただいてから日経ニューオフィス賞のページを確認すると、企画・設計などの欄がのきなみ「代表取締役」とあります。むむ、この社長、ただ者じゃない。賞の項目を全て把握して最初から取りにいっているのか…はたまた建築学科出身、設計会社出身とか??疑問を抱えつつワクワクしながら向かいました。
さあどんなオフィスなんでしょうか!!
取材させていただいた青木社長は二代目社長。就任2年目ほどでオフィス問題にぶち当たります。それが2017年ごろのこと。まずは前オフィスは新オフィスにほど近い、50名程度収容できるオフィスでした。そこに倍の人数が入るまで詰め込んだものだからとにかく狭い。
▼旧社屋・オフィスの様子
会議室もトイレも駐車場も食堂も。100名に対し会議室が2つしかないため、食堂には全員入りきらないのはもちろん、食事する社員の横で会議をするチームがいる。トイレ入ろうにも3フロアを行ったり来たりしてやっと入れるというありさま。通路はすれ違えないほど狭い。
いや、息苦しいですって、社長!!
というわけでいよいよ社長が動きます。2019年土地を取得し、創業42年にして初めての新オフィスを構築です。
設計を担当したのは・・・??
適切なパートナー企業選定のお手伝いをするオフィスの広場的には、どのようにして設計会社やPM会社を決めたのか気になるところですが、、、なんと青木社長自ら、エクセルで図面を作り始めた?!エクセルって、エクセルって!!
▼代表取締役 青木稔さん
20名程のワーキングチームを作り、その図面を見せて意見をもらう→修正反映する→また意見をもらう→修正する・・・そんな工程を繰り返し2年が経過します。(長いっっ!)
このとき、オフィスの広場の記事を穴があくほどみてくださったそうなんです・・・ありがたい♪そして土台が出来上がってきたところで初めて、地元の建設会社(いわゆるゼネコン)に相談。
「こんな感じのオフィス、いくらでできますか!!」
複数社ノミネートしてコンペを行い、施工会社を決定。詳細をつめていき(現実的にできないつくりや無駄な部分などを修正)、そこから家具もクロスもカーペットも何もかも自身で選んでいったそうです。
汗と涙が入り混じる、社長のスーパー自前主義で始まった移転プロジェクトの詳しい内容は【後編】に預けるとして、オフィスが見たくてたまらないアナタ、お待たせしました。行ってみよう!
中央にはエントランスと2階にベランダ。左側は主に執務フロアで1階と2階。右側は半地下、ラウンジ1・2、中2階というステップフロア構造、全部で5階層あります。
社用車でお迎えしていただき、到着!
無人受付はセンサー付きモニターでチェックされていて、来客とわかれば担当者が対応。
かわいい積み木が飾ってあります♪大阪の家具やさんの物だそう。あ、群馬じゃないんですね。
とってもいい香りが漂ってます。ちなみに社長自らメンテナンスしているとのこと。
何か落ちてると思ったらドアストッパーでした。こういうのこそ、リアルで訪問しないと撮れないんですよね~
1階の広々したラウンジ1。明るい木目の物を多く配置し、開放的なイメージに。
ここでマグロの解体ショーをしたなんて信じられないですね~
ステップフロア構造で全部で5階層。社長が一番大事にしたかった「空間のつながり・一体感」を実現しています。
ちょっと上がったところはラウンジ2。アットホームな雰囲気ですね。
窓際はソロワークで使えて社長もお気に入りだという場所。家具も床も柔らかいものを使い、リビングの様なくつろぎ感。
社内のデザイナーが作ったステキなアート。社名の頭文字が浮き出て見えれば、心がきれいな人ですよw
あ!消火器気になる!赤いところに指をひっかけて開けるのかー。壁埋め込み型はなかなか珍しくて感動☆
全体を見渡せ、つながりを感じられる中2階
中2階に来ました。キッチンカウンターは、生活感が出るものは全部収納できるようになってる。
ドデカイアイスが4ケースも!すぐなくなってしまうくらいの人気ですって♪
あ、今度は黒バージョン!いいなあスッキリしててほれぼれします^^
完全に囲いたくはないけどちょっとしたパーテーションは欲しい、みたいな要望にぴったり。角度が気になって自ら直しにかかる社長。このあたりの席は全部が見渡せて眺めいいですねぇ
オフィス内に100本、50種類あるという植栽はなんと社員自らメンテナンスしているそう。皆さん自分で好きな植物買ってきちゃうんですって。前オフィスから持ってきた木もあるので、樹齢が30年以上なんてものも。天井に届きそう!
こちらでは皆さん会議中でした。上のスペース気になりますねぇ。お昼寝スペースにしようか、なんて案が出ているとかいないとか。ちなみにこの3つのアートもデザインチームのお手製。
2階へつながる階段が見えてきました~
変わったデザインの消火器カバー。壁に埋め込めないスペースにはこの形なのだそう。
面談や商談に使われている会議室が全部で4つ。クロスの色がそれぞれ違って、会議室のネーミングになっています。
ここはヨギボーコーナー!!休むだけでなく仕事もできるようにちゃんとクッションテーブルがありますね。そう、仕事のスタイルはひとそれぞれですから。
ここからベランダに出られるんですね!雲のマークを使ったサインがかわいい♪季節が良くなってきたのでランチも仕事も大活躍です。
2階 執務エリア
バラエティに富むワークスペースがコミュニケーションと集中ワークを後押し
ここからが今年の1月から稼働し始めたばかりの2階執務室ですね、おジャマしまーす!
ずどーんと中央に敷かれたラインがフリーのミーティングスペース、右が北側、左が南側の固定席です。現在140名の社員数に対し、300名ほどまでの増員想定。
天井の違いをよく見て欲しい!光の入り方が違うため、陽がよく入る南側はスケルトンに、北側は暗いため少しの光でも反射して明るくなるように白い天井になっているんです。
まずは右手から。カウンターがあって・・・
これ面白い!立ちワーク、さっと電話するにも便利ですね。
消火器あった!白バージョン☆
壁を掘ってるような感じのミーティングスペース「CAVE」。寝ちゃう人もいるとか。
高低差によって出現したのは「STEP」というエリア。一部角を削り込んで座れるようにしてミーティングスペースになってる。なかなかニクイですな。
集中ブースもありました。結構社内にいるらしいという、“上だけスーツ族”の男性がWEBミーティングしてましたww
櫓(やぐら)は地元の家具屋さんの造作で。スチール枠に木のルーバー、中の家具は既製品。
ゴミ箱は白と黒で、紙ごみとそれ以外で分別。
201°のCOOMもたくさん設置されてます。結構人気ですぐ埋まってしまうとか。
2つ目のカウンター!カウンターもルーバーもすべて造作?主役級のおしゃれさですね~
形が一枚一枚違ってて、恐竜の骨みたい・・・
プレゼンテーションスペース。つばさの形をしているから「WING」。ベンチ下には防災備品を入れているそう。
南側の特等席は和室の「縁側」をイメージしたカウンター。
面白いライトは、大谷石(おおやいし) といって栃木県が名産の石でできているそう。あれ、群馬じゃないんですね
社長席!
かなーり控えめに行動指針が!控えめすぎます!><
反対側にもあった、「STEP」。こちらはハイバックで、包み込まれる感じ~
オープンMtg.コーナー。
柱に添うような面白い木ですね。
むむ、キャンプファイヤーできるコーナー!かっこいいですね、、、(イタリア製のファイヤーピットでZEROというらしい) 通常は薪を使いますが、これはバイオエタノールオイルを使うそうです。「炎のある生活がいいなと思って」って社長、、、なんでもありですね。
ちょっと暗くなってから使ってみたいなぁ♪なんてつぶやいたらすぐさまオイルを入れに走って来てくださった!なんて協力的なんでしょう!!冬場はこれで暖をとるそうです。ガチですね。
ここは人気ありそう!電動リクライニングチェア!寝ててもバレませんね!
これも面白いなあ、座ってみるとちょうどいいこもり感で、ある程度遮音されました。社長、オットマンも欲しいです!(笑)
ではフロア内を一周したので、セキュリティから出たところの、建物の一番はじっこのあたりに位置する<キッズルーム、会議室SOLID、トレーニングジム>に参りましょう!
こちら、訪問前から楽しみにしていたキッズルーム。
カウンターでワークすると、子供の様子も目に入り、ガラスの向こうに社内が見えます。ただ実際は、子供の面倒を見るなら有休をとるというパターンが多く、稼働率が低いとのこと。キッズルームの存在はこれまで何度か見てきましたが、うまく稼働しているケースは少なめですね。
会議室「SOLID」は、唯一窓なしの外界からシャットアウトされた部屋。なんだか異様な雰囲気なんですけど…なるほど、地下の牢獄風にしたんですね。「床もきれいだったものを、建設会社の若手にわざわざ汚してもらったんですよ。“ピーーー”を引きずったような跡にしてください、と」←いや書けないですって!
モニターの後ろは椅子の収納場所になってる。
トレーニングジムは本格的。朝昼夜も土日も含めてよく利用されているとのこと!社長も毎日ご愛用。
階段を降りたら1階です!
↓↓↓ 次号へ続きます!! ↓↓↓
日東システムテクノロジーズ【後編】:5階層フロアが生み出す一体感~1階&半地下&社長発改築プロジェクトを深掘り!
Information | 株式会社日東システムテクノロジーズ https://www.nittosys.co.jp/
*所在地:群馬県太田市吉沢町1405-7 *規模:約1,266坪(約4,188㎡) *従業員数:約140名 *施工:石川建設株式会社 受賞:第34回日経ニューオフィス賞 クリエイティブ・オフィス賞、第1回JOIFAオフィスアワード最優秀賞 |
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ライタープロフィール
整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!
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整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!
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