ライター:キクッチー
2017.04.27
今回は、システム開発サービス・BIビジネスを展開している株式会社クロスキャットさんにお伺いしました。
受付では、まず大きなモニタが目に入ります。
サイネージとしても利用されている、こちらの製品は「CC-Smart Escort」というクロスキャット社の受付システムです。
※当該製品は、現在取り扱いを終了しております。(2022.9月時点)
2017年になって「働き方改革」という名前をよく聞きますが、クロスキャットさんは2016年の移転時に「働き方改革」を掲げ、新しい制度・システムの導入を進めています。
この受付システムも「働き方改革」を実現する為のシステムの一つです。
"Skype for Business"と連携した受付システムの為、個人を検索した際に、在席状況等を確認することができます。
突然お伺いしたときなどには、相手が離席かどうかが分かるのはありがたいですね。
同じシステムを使い、社員同士の現状のステータスも確認できますので、コミュニケーションロスの時間が削減することができます。
受付から左を向くと、
クロスキャットの「X(クロス)」を目立った壁が。
反対側の壁も凝った造りとなっています。
クロスキャットという会社の名前だけあって、
やはり猫の置物が置いてありました。
廊下の先には会議室が並んでいます。
会議室の入り口にはタブレット端末が設定されていて、会議室の利用状況がわかる状態になっています。
こちらもクロスキャット社のサービス「CC-SmartReservation」。
現ビルに移転をする際に、会議室予約システムの導入を検討したものの、既存の製品ではしっくりくるものがなかった為、 自社でシステムをつくろうという話になったのが開発のきっかけとのこと。
会議室予約システムとしては後発の為、既存システムの良い点に加え新たな工夫も組み入れている印象です。
例えば、入り口の端末で「REC」ボタンを押せば、会議室内の会話も録音できる機能を備えていたり、議事録を取るときなどに便利な機能などもあります。
受付システムも同様ですが、フィットするものがなければ「とりあえず何でも作ってみる」。
クロスキャットでは、そんなチャレンジが推奨される社風とのことです。
受付がきれいな会社は、会議室の中はきれいに整理されていることが多いですが、こちらもやはりキレイでした。
会議室には、ガラスのホワイトボードが置かれています。
消しやすさやメンテナンスの面から一般的なホワイトボードではなく、ガラス仕様のものをつかう会社も増えているように感じます。
来客エリアを過ぎて、執務エリアへお伺いすると、そこに広がるのは「コラボエリア」というスペース。
フロア内での飲食はこの「コラボエリア」のみになっているようです。
「コラボエリア」からは、執務エリアが一望でき、風通しが良いオフィスになっていますが、
打合せや懇親会を行うときなどは、設置されているスクリーンを降ろすと、目隠しをすることができます。
横の席もスクリーンがついているので、簡単に個室的な利用をすることができるようになっています。
執務エリアのメインの導線は、ヨーロッパの石畳の路地のイメージした作り。路地にはいろいろな種類のお店(打ち合わせスペース)が並んでおり、路地の左右にはきれいに並んだ建物(執務席)があります。
執務席は移転を機にフリーアドレスに変更。机の上には何一つ置いたままにしているものがなく、整理されています。
目線の先には、執務エリア内を十字に横断している通路があり、その場所には案内表示板が見えます。
そこには、「X AVENUE」という表示がされていました。
通路を奥に行くと、さらに色々な種類のデスクが置かれています。
フリーアドレスでの利用ということで、目印がないと迷うなと思っていたら、いろいろと仕掛けがありました。
柱に番号を付けたり、キャビネットにも色をつけています。
ちなみにこの緑のキャビネットは「スイス」をイメージしているとのこと。
別の所には青色のキャビネットもありました。
個人の荷物はすべて個人用ロッカーに収納。
中には電源コンセントが用意されており、帰り際にPCを充電して変えることができます。
その他にもコンセントレーションブースや
ソファー席もあり、
状況に応じて働く場所を変えることができます。
ゴミ箱は集中したスペースを用意し、そちらをフロアに3か所設置。
各席にゴミ箱は置いておらず、約600坪の空間に対して、ゴミ箱スペースが3か所というのは少ないのでは?と感じましたが、
出入り口の近くに設置すること、飲食を「コラボエリア」に限定することで、少ないゴミ箱でも不具合はおきていないのだとか。
運用次第で調整できることも多いことを再認識しました。
最後に、執務エリアを後にしようとすると目に入ったのがこのPC。
勤怠管理をしている端末のようです。
出社したらカードをかざし、退社をする際にもカードをかざす。タイムカードをシステムにしただけの一般的なシステムだと思ったら、さすがシステム開発をしている会社。
そんな単純なだけではありませんでした。
過去の実績や、リアルタイムに入力されている勤怠データを元に、社員の労働状況を予測し、過重労働になる可能性を予測値としてマネジメントラインに自動的に共有。
その情報をマネジメントに活かすことで、過重労働や残業を抑制し、残業時間を実質10%程度削減することができたとのこと。
「働き方改革」が言われている中、今後、より注目されていくサービスになるかも知れないですね。
infomation | 株式会社 クロスキャット http://www.xcat.co.jp/
*従業員数:542名(2016年4月1日現在) *規模:630坪 *PM/設計:株式会社ティーズブレイン |
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ライタープロフィール
大学卒業後、リクルート(当時)のFNX事業部にて、事業企画および総務に従事。その後リンクアンドモチベーション(LM)のグループ会社、リンクプレイスにて、拡大期のグループのオフィス移転や増床を数多く担当する。MBOにより株式会社ディー・サインとなった現在も、主にLMグループのファシリティマネジメント業務をアウトソーサーとして担当。現在は当社を兼務し、ライティングやコンペ代行のコツを伝える講師を務める。現在の楽しみは、出張先での街の散策。現在、16県。全国制覇はまだ遠い。
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大学卒業後、リクルート(当時)のFNX事業部にて、事業企画および総務に従事。その後リンクアンドモチベーション(LM)のグループ会社、リンクプレイスにて、拡大期のグループのオフィス移転や増床を数多く担当する。MBOにより株式会社ディー・サインとなった現在も、主にLMグループのファシリティマネジメント業務をアウトソーサーとして担当。現在は当社を兼務し、ライティングやコンペ代行のコツを伝える講師を務める。現在の楽しみは、出張先での街の散策。現在、16県。全国制覇はまだ遠い。
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