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気になるこの人!
オフィスに関わるあんな人こんな人、ご紹介します!

ライター:セッキ―

2015.12.01

佐藤純一:SuMiKa取締役
「小屋を設置でオフィスに新風!?」

最近ではオフィスらしくないオフィスを作りたい、という要望が増えて、まるでカフェのような、まるでリゾート地のような、まるで宇宙ステーションのような、、、個性いろいろのオフィスが増えてきました。

そんな中、今回は家づくりのためのアイディアを持つ専門家と、好きに暮らしたいと思う人がつながれるサービス「SuMiKa」を展開する、佐藤純一さんを取材。佐藤さんが今注目しているのは「小屋」。それは家の外はもちろん、家の中も、そしてとうとうオフィスにも乗り込んだ!?オフィスは一度作ったら手を加えるのは結構大変なもの。でも”小屋”なら、無理に大幅なレイアウト変更をしなくても気軽に取り入れられるというから驚き。”小屋”がどんな新しい風を巻き起こしてくれるのか、今後のプロジェクトの動きに乞うご期待です!

―現在の株式会社SuMiKaでのお仕事についてお聞かせください。

SuMiKaは、家を建てたい、リフォームしたい、改造したいなどのニーズを持つお客様と、アイディアを持った専門家が出会える、インターネット上のマッチングサービスを運営しています。2013年6月に創業し、その一年後に営業を開始しました。

SuMiKaのサービス母体になっているのは、「ハウスコ」という住宅業界と建築家と家を建てたい人のマッチングサービスで、前職の面白法人カヤックで運営されていたものです。その「ハウスコ」で協業先を探していたとき、出会ったのがタマホームでした。同社はちょうど上場を見据える時期にあり、次のステージを作る新たな事業を検討中でした。それならばアライアンス事業として一緒にやってみようと話がまとまり、共同事業として生まれたのがSuMiKaです。ハウスコの開始から考えると、SuMiKaはもう18年目の歴史あるサービスになるんです。すごいですよね。

―なるほど、面白そうですね。

マッチング事業におけるコンセプトは『家の新築から棚ひとつまで』ということです。通常のマッチングサービスが手掛けるのは新築住宅の注文であり、リフォームというと「補修・修繕」の意味合いが強いですよね。しかし、補修以外でも、暮らしを快適にする、楽しくするようなリフォームがたくさんある。むしろ補修や修繕以外の、暮らしを素敵に、楽しくするリフォームもやりましょうというスタンスです。

キーワードは「好きに暮らそう」。人は皆家族関係、予算、エリア的理由など何らかの制約の中で暮らしています。自分らしい暮らし方を思い描いていたとしても、なかなかその制約を外すのは難しい。ですが、好きに暮らすためのアイディアと出会えれば、可能性は広がります。その出会いをサポートするのが僕らの仕事です。

―んーなんだかワクワクしますね。自分では思いつかないようなアイディアと気軽に出会えるわけですね。

たとえば、SuMiKaの中で「家づくり相談」というコーナーがあるのですが、家づくりに関する質問を投げかけると専門家が回答をくれます。家づくりには色々な不安がつきものなのですが、無料で専門的な回答を求められるんです。それも匿名で。現在は、回答してくれるのが住宅関連の専門家、つまり建築家や工務店さんなのですが、将来期にはもう少し幅を広げたいと思っています。例えば、優秀なプログラマーと作る書斎、歌手と作るカラオケルームなんていいですよね。自分の家づくりに必要なアイディアを持っている人は、住宅業界に根ざす方ばかりじゃない。そういう人たちに出会えるようになるといいと思っています。

―確かに!そんな人の意見も聴けちゃうんですね!?

―HPを拝見すると小屋をテーマにした製品がたくさん出ていますね。

はい、「好きに暮らそう」のスローガンのもと、先ほど話したような“ちょっと暮らしが楽しくなる小工事”を提案しているのですが、その一環として「小屋」を扱っています。

例えば、定年後、陶芸を始めたいがスペースがない。おそらくリフォーム業者に言ったら300~500万くらいのところ、庭の片隅に小屋を建てれば100万くらいですむかも知れません。とか。

都内で働いているフライフィッシングが趣味の人が、道具の置き場もなく車もなく困っている。川のほとりに定期借家で土地を借り、道具置き場や友人と寝られるだけのスペースの小さな小屋を建てたら、週末を有意義に楽しめる。とか。

―なるほど…そういう発想はなかったですね。「うちは狭いから」で終わりそうな気がします。

小屋は、今まで諦めていたことを実現するための暮らしの拡張ツールなんです。まずは家の“外の小屋”からということで、昨年と今年で 『小屋展示場』と『小屋フェス』の二つのイベントを開催しました。

その後、『小屋市場』という販売サイトもオープンし、イベントに出展していただいた工務店の小屋を販売しています。

どちらのイベントも、小屋を売ることのほかに、自分の暮らしについてもっと考えてもらいたい、という裏目的がありました。

展示場のほうは、虎ノ門ヒルズの真下の駐車場を借りて、住宅展示場を模したスタイルで。小屋フェスは大自然の中、長野県茅野市と協力して開催。どちらも1万人以上の人が全国から集まり、引き合いも多く大盛況のイベントとなりました。

―それはすごいですね。小屋への関心が高まってきているのでしょうか?

そうですね、世界的にも、ヨーロッパや米国西海岸でスモールハウスブームは訪れています。日本では東日本大震災以降、そもそもどんな家に住むべきなのかという思考が広まり、大きな家に住む必要性の是非、多拠点暮らしなども視野に入るようになってきています。

Googleの検索ワードだけ見ても小屋への関心は高まりつつあります。当社のサイトには月間20万人以上のアクセスがあるんですが、そのうち10〜15%が小屋コンテンツに訪問しています。ただ予算や用地の問題で、実際に小屋を建てられる人は少なくて、せっかく関心を持って来てくれた人に小屋の魅力――“秘密基地”感とか籠ることの面白みとか――を自分の生活の中で味わってもらいたい、暮らしに取り入れていただきたいと考えたのが、『家の中の小屋』です。昨今の住宅トレンドでもある大きなワンルームの中を間仕切る方法の一つとして「小屋」という方法を提案しています。


<ウロコヤ>
単に本棚で間仕切るのとは違い、家の中に図書室ができた感覚!中にテーブルも置けます。

<1.5畳のこども小屋>
将来子供が複数できた時には間仕切ることができる大きな子供部屋に、1.5畳の小屋。子供が自分で管理するにはちょうどいい空間。完全に別部屋にするよりも仲良く育つかも?^^

<壁にもなる書斎小屋>
子供ができて自宅では集中した作業ができなくなったお父さんへ。ここにお父さんが座ったら、子供たちは静かにしてね、の合図。

―家の中の小屋ってこういうことなんですね。面白いです。
今度は「オフィスの中の小屋」プロジェクトも始動しているのですね。


はい、ディー・サインさんとの共同プロジェクトです。

「好きに暮らす」というコンセプトをオフィスの中に持ち込み、「好きに働く」を実現するツールとして提案します。グループで作業したいとき、集中したいとき、などオフィスでは様々なシチュエーションがありますよね。オフィスへの投資がどんどん大きくなる昨今ですが、移転頻度が高い企業でも、バラして持っていける、増員に合わせていろいろ加工もできる、というのが小屋のいいところ。投資が無駄にならず、成長過程にある企業にはぴったりの商材だと思います。

最近の傾向では“オフィスっぽくないオフィスにしたい”という声がとても多いことから、あえて家っぽい商材をそのままオフィスに持ち込むことができます。またその逆もありだと思いますね。

―仕事とプライベートをなるべく分けない、という佐藤さんが大事にしている考え方につながるような気がしますね。

そうですね。ONとOFFを分けない暮らし方を理想としていますが、子供が生まれてからはなかなか自宅では集中して作業できなくなったので、コワーキングスペースみたいなものが家の中にあるといいですね。たまに自分が仕事していると子供も一緒に勉強始めたりするんですよ。別のことなのになんか一緒にやってる、という感覚を持てるんです。ワークライフバランスというと時間のコントロールに話が行きがちですが、そこに場所の概念を持ち込む。小屋をうまく使えばライフデザインももっとしやすくなるのではないかと思います。

―私も在宅で仕事することが多いので参考にしたいです。
これから展開させていきたいことがあれば教えてください。


社会を作っていくということにすごく関心があります。SuMiKaをやっていると、その周辺の課題や面白いことにも気づきやすくて。地域創生とか、多拠点居住とか、間伐材など林業の問題とか。家、オフィス、森、地域、社会、それらがそれぞれつながっていくこと、ミックスしていくこと、それらの間にあるものをもっと開拓していくこと、、、これからもっと可能性が広がると思います。もうやりたいこと満載なんです(笑)。

―次の展開も、楽しみにしています!ありがとうございました。

プロフィール佐藤 純一(さとう・じゅんいち)
株式会社SuMiKa 事業開発担当取締役


大学卒業後、大手電機メーカーの研究開発部門に従事。その後、エンジニアとしてシステム技術系ベンチャー企業の立ち上げに参加。R&D、プロダクション、品質保証、コンサルティング、パートナーサポートなど、ソリューション全般に対するマネージメントを担当。

学生時代から一貫し、多様なメンバーでの協働作業となるプロジェクトワークが大好きで、2004年にはチームワーキングをテーマとした株式会社トラストコンベクションを創業。金融業や製造業における数千人規模のプロジェクトマネージメントのリードから、インターネットでのチームワークプラットフォーム:echoの開発まで、より多くの人がチームワークの楽しさや充実感を得られるための様々なサービスを提供。

2011年、ビジョンに共感した面白法人カヤックに企業ごと合流。執行役員に就任。2013年より同社の関連企業である株式会社SuMiKa(スミカ)の立ち上げに参加。同取締役に就任。これからの生活者感覚に寄り添う、新しい家づくりに関連した事業開発を進めている。
セッキ―

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ライタープロフィール

整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!

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