ライター:セッキ―
2019.07.10
貴方のオフィスにはどんな植栽が置かれていますか?
最近ではグリーンを置いていないオフィスはほとんど見られなくなってきましたよね。もはや居心地のいいオフィスにはグリーンは欠かせない存在になっています。そんな競合の多い業界に、レンタルグリーンという事業で突入した西澤さん。(株式会社グッドグリーン経営)
そのご経歴はグリーンとはまったく縁がないもので、もうお酒なしでは聞けない!というくらい、山あり谷あり、、、のお話でした。
グリーンはまだまだ初めの一歩。オフィスサービスの総合デパートを目指す!という西澤さんの熱い想いを伺ってきました。
―ご経歴について教えてください。
大学卒業後は、新日本監査法人に入社しました。実家の父が経営する会社を手伝いながら大学在学中に公認会計士試験に合格したため、就職先はなんとなく監査法人という流れがあったのですが、入社前に監査のアルバイトをしていたときから、あまり魅力を感じなくなっていました。
水面下で転職活動をしてみましたが、まともに就活をしてこなかったので自己プレゼンもうまくいかず、おまけにリーマンショックも起きたこともあり、箸にも棒にもかからないといった状況でしたね。その傍らで知人のアパレル企業を手伝ったりしてるうちに、結局1年半も転職活動することになるのですが、ようやく景気が回復してきたこともあり、JPモルガン証券の株式調査部に入社できました。
1年数か月在籍したのち、やはり「企業と並走する」ことが自分の喜びと気づき、経営コンサルティングのデロイトトーマツコンサルティングのCFOサービス部に転職。面白い案件も経験でき、徐々に起業への想いを強くしていきました。
その後は、当時ベンチャーブームもあってCFOを目指してみようと思い、たまたま縁のあったECベンチャーへ入社するも、半年ほどで会社が存続できなくなりました。仲間はなんとか転職先を見つけ成功している中、私は実家を手伝いながらハローワーク通い。辛かったですね。
そんなときに、米国の永住権が当選したんです。
―どん底まで落ちたところで、、、強運の持ち主ですね!
確率1%未満ですからね!しかも、銀座の飲食店で意気投合したロシア人がシリコンバレー在住ということを知り、渡米を決意。3週間ほど滞在しましたが、、、ここでいきなり名もない日本人が成功するというのは相当難しい、と現実を目の当たりにしました。
帰国後、起業するにしてももう一度ベンチャーで勉強しなくてはと思い、IT・人材ベンチャーのレバレジーズに入社。新規事業開発、中途採用責任者、事業部長と2年間でいろいろ経験させてもらいました。
―そしてようやく2017年、起業となるのですね。
グリーンのサービスというと競合も多そうですが、目を付けたきっかけは?
売るためのロジックがシンプルである「BtoB」、特に作りたいものが浮かばなかったこともあり、「サービス」を売りたい、という2軸に決めました。「BtoB」×「サービス」ということでオフィス内を見回したとき、グリーンが目に入りました。収益構造はすぐに理解できましたし、しっかり勉強して知識をつければ勝てるという勝算が立ちました。実際、半年ほど勉強してかなり詳しくなりましたし、ありがたいことに業績も右肩上がりです。
―まったく土地勘のないグリーンに飛び込んで成功されるというのがすごいですね。
成功の秘訣はどこにあると思われますか?
グリーンの関しての絶対的な知識と、営業しやすかったこと、信頼を積み上げていったことでしょうか。
グリーンはそのオフィスの空間デザインに大きくかかわる部分なので、導入のタイミングでは代表の方や役員の方など上層部の方が確認に見えることが多いんです。飛び込み営業などではなかなかお会いできない方々にスムーズに営業できたことは大きかったと思います。また3か月に一度のメンテナンスの機会でも丁寧なご説明をし、話がはずめばこれまでの経験から採用のアドバイスなどをしたりすることもありました。そういったことを繰り返すうち、お客様の心をつかんでいけたのかなと思います。
また、心がけていることとしては、生産者に必ず会いに行くようにしています。これは社員にも言っていること。一番グリーンのことを知っているのは生産者ですから、情報を得るのはもちろん、信頼を得るためにも生産者に会いに行くことは重要です。
―グリーン以外のサービス展開もお考えでしょうか。
現時点では2018年6月に「オフィスファーマ」をスタートしております。
オフィスに”卓上ドラッグストア”を。「オフィスファーマ」
グリーンにしてもウォーターサーバーにしても、原価はそれほど高くなく配送に一番コストがかかっているんです。一つの企業でいろんなものを発注していると思うのですが、それぞれに配送料を支払っているんですよね。数種類のサービスが1社にまとまれば配送は一度で完結するから効率もよく、請求書も1枚ですむわけです。グリーン、オフィスファーマに次ぐ魅力あるサービスをセットでご提供できるよう日々模索しています。
―確かに。企業も助かりますね。では最後に、今後の目標などお聞かせください。
今やほとんどのオフィスでグリーンを導入している現状でありながら、「レンタルグリーンで一番の会社は?」というとあまり思い浮かばないですよね。そこで名前が挙がることを目指しつつ、ゆくゆくはオフィスサービスの総合デパートのような会社にしたいです。
日本の企業はほとんどが中小企業です。大手企業や有名なベンチャー企業などでは当たり前に導入されている魅力的なサービスを、手の届く価格で提供することで日本中の企業へ広げていき、「働き心地のいい会社」が増えていく。そんなお手伝いをしていきたいと思っています。
―今後の展開に期待しております!本日はありがとうございました。
(text:関)
プロフィール | 西澤 正文 (にしざわ・まさふみ)
株式会社グッドグリーン 代表取締役 https://goodgreen.jp/about-us/ 慶應義塾大学総合政策学部総合政策学科卒業 4大監査法人→米系投資銀行→経営コンサルティングファーム→植物・雑貨EC企業→IT・人材企業で新規事業検討室、中途採用責任者、HRマーケティング事業部長を経て、2016年に「居心地と働き心地を改善して、そこにいる人々の快適さと効率を向上させること」を目指してGOOD GREEN創業。 運営サービスとして、観葉植物のレンタル『グッドグリーン』、オフィス常設型ドラッグストア『オフィスファーマ』、アロマディフューザーのレンタル比較メディア『GOODAROMA』、生産者用の在庫管理システム『AGRISTAR』がある。 (撮影場所:kyobashi TORSO) |
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ライタープロフィール
整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!
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整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!
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