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気になるこの人!
オフィスに関わるあんな人こんな人、ご紹介します!

ライター:キクッチー

2019.06.28

松本 裕文:ソネット・メディア・ネットワークス/経営企画管理部 総務課 課長
「社員、一人一人がベストなコンディションでいられるように”仕掛ける”」

今回は、ソネット・メディア・ネットワークス株式会社の自称CHO(Chief Health Officer)である松本 裕文さんにお話をお伺いします。

「ソネット・メディア・ネットワークス」は、経済産業省が2016年に創設した「健康経営優良法人2019(ホワイト500)」において、ソニーグループ1300社で唯一かつ第一号の認定を受けた会社。
「健康経営」の一般的な考え方に独自の解釈を加えて、様々な施策を行っていることが評価のポイントになっているようです。

松本さんは、そちらの認定の獲得において、主導して活動されています。


―まずは、ご経歴について教えてください。

社会人のスタートは、システム構築や導入に携わったり、コーポレート部門の情報システム担当として働いておりました。
その後、いつの間にか“なんでも屋”として、システム担当としてだけではなく、総務業務・オフィス移転増床などを経験しています。

直近では「健康経営」施策の企画立案・運営推進者としても活動しております。

―「健康経営」に取り組まれたきっかけは何ですか?

取り組み始めたのは2年ほど前になるのですが、その頃、広告業界全体がブラック企業だというイメージが強くなっている時期でした。

ただ、私たちの会社は、ぜんぜんブラックな環境ではなく、業界全体のイメージに引っ張られたくないという思いがありました。

そこで、会社のミッションとして、「健康経営」を掲げ、ブランディングの一環として取り組みが始まりました。

―「健康経営」の施策とはどのようなことをしているのですか?

一般的には、健康経営とは、「企業が従業員の健康に配慮することによって、経営面においても 大きな成果が期待できる」との基盤に立って、健康管理を経営的視点から考え、 戦略的に実践すること。だと思います。

ただ、うがった見方をしたら”利益追求の為に社員を健康にする”という風に読めてしまい、違和感を感じてしまいました。

そこで、社員の声をヒアリングしながら、「健康経営」を再定義して、上記にプラスして、個人の健康は個人の人生における「シアワセ」にも大きく寄与する、その結果として、組織の「シアワセ」と健康経営が実現される。という考え方を入れました。

―個人の「シアワセ」と組織の「シアワセ」はどういうものだと定義されたのでしょうか?

個人の「シアワセ」は、
1.前提として、全員ちがうもの
2.ライフイベント毎に大きく変化する
3.あらゆる環境変化に大きく影響される
と定義しました。

組織の「シアワセ」は、
1.前提として、組織毎にちがうもの
2.個人のシアワセとはイコールではない
3.組織の成長フェーズ毎に変化する
としています。

上記を前提として、「健康経営の実現」を、組織と個人のシアワセ醸造の結果としての「効果」として捉え、そのツールの1つとして健康施策を実施しています。

―効果とはどういうものでしょうか?

・生産性向上(実質的な個人の健康の実現)
・対外ブランディング向上
・コミュニケーションの活性化の実現
と考えています。

その効果を得るために、我々は
「カラダ」「ココロ」「ショク」「カンキョウ」をいう4つのカテゴリーに分けて考えています。

―なるほど。それぞれのカテゴリーで行っている施策はどういうものでしょうか?

「カラダ」に関しては、
・社内リラクゼーション
・フィットネスジム利用促進
・医師相談サービス
などがあげられます。

「マッサージ」は、社内で月3回。30分500円で受けられます。

医師相談サービスに関しては、エムスリー株式会社のサービスである
M3 Patient Support Program(エムスリーペイシェントサポートプログラム)を導入。
従業員と家族に何かあった場合のマルチオピニオン取得や病院探しなどのサービスです。

このサービスを知ってすぐにエムスリーさんにアプローチをし、サービス開始前にも関わらず導入を決定しました。
成約第1号だと聞いています。

「ショク」に関しては、
・食育マルシェ
などを導入しています。

朝獲れ野菜を農家さんから直送してもらい販売。食べ方や栄養に関するお話を野菜ソムリエの方からしていただいています。

初めは働いているママの方しか利用しないのではないかと思っていたのですが、若手の男性が利用していたりします。
集まる人は料理をする人が多いので、その話で盛り上がったり、部署を超えたコミュニケーションが生まれたりしています。

その他、キリンビバレッジ社のスムージーを導入。

朝食を食べない従業員のために導入をし、若い女性の方がメインで利用するのかなと思っていましたが、実際には年齢性別は関係なく、そして朝だけでなく、日中帯にも多く利用されていました。

スムージーもサービス開始間もないタイミングで導入しています。

―新しいもの好きですね(笑)

新しいサービスを導入することで社員に対してきちんと向き合っている会社であることをアピールしたいという思いもありますし、早期にサービスを実施することで、ブランディングの効果もあります。
事例企業として色々なところに紹介いただけますし、最近ではスムージを導入している企業ということで、テレビ局が取材に来てくれました。

―メディア露出狙いもあっての先物買い。そんな手がありましたか。。。「ココロ」の施策はどんなことをやられていますか?

「脳」へのアプローチで、ストレス耐性を高めることとストレス発散の習慣付けを目指しています。

まずは、オフィスでaibo。
ちょっとした癒し効果は絶大です。
aiboは各支店にも出張に行ってもらうこともあるのですが、交通費が少なくて助かります(笑)

Yahoo!Japanのリーダーシップ研修で利用されているマインドフルネスなども導入。

その他、ソニーのパーソナルアロマディフューザー「AROMASTIC」も導入しました。
香りというのは、モードを切り替えたいときに非常に効果があります。
ダラダラと引きずらずにモード切替をすることで、生産性の向上につなげています。

―なるほど、後は「カンキョウ」へのアプローチですね

「カンキョウ」に対しての、新しい話としては「オフィス空気環境調査」を行っています。

環境調査をおこなっている”いであ株式会社”、医師の見解を聞くために”エムスリー”、そしてソネット・メディア・ネットワークスの3社で実施した試みです。
もともとは、社員からオフィスに来るとセキが出るという話を聞きました。正直原因はオフィスなのか?とは思いましたが、せっかくなので、空気清浄機を導入しようということになり、導入するのであれば、導入の前と後で環境がどのように変化するかを定量的に見たいと思い、3社での取り組みを考えました。

その調査の結果、すべての環境項目が改善されたという結果が出ました。
その結果を、日本の医師の約9割が登録するm3.com会員医師のうち、呼吸器内科、呼吸器科、アレルギー科を標榜する医師に「改善後のオフィスでの勤務をすすめたいか」と聞いたところ、9割の医師が推奨(「とても勧めたい」「勧めたい」)と回答していただきました。

導入した空気清浄機は「Dyson Pure Cool™ 空気清浄タワーファン」で、空気の状態をモニタリングできる機能を備えています。

執務エリアや会議室に合計10台の「Dyson Pure Cool™ 空気清浄タワーファン」を設置し、社内ネットワークに繋ぐことで、会議室内の状況が一目でわかります。
リモートで空気清浄機のON/OFFをすることができますので、空気環境が悪くなる前に手を打つことができるようになっています。

その他、「カンキョウ」としてはいろいろと実施しているのですが、ぜひ、オフィスに見に来ていただければと思います。

―ありがとうございます。いろいろなことをやられてますね。推進するのも大変そう。

大変です(笑)
当社では、推進するために2人の自称CHOがいます。

1人目が私で、「Chief Health Officer」。
もう1人が役員で「Chief Happiness Officer」。企業文化の改善が役割です。

ともに正式な肩書ではないので、2人で自称CHOを名乗っています(笑)

―いずれ自称が取れる日をお待ちしております(笑)最後に「ソネット・メディア・ネットワーク流の健康経営」とは何かを教えてください。

社員、一人一人が健康で「シアワセ」になれるような会社。
それが「ソネット・メディア・ネットワークス」が目指す会社像です。

―ありがとうございました。今度、ホワイト500取得までのプロセスや苦労話も教えてください。

プロフィール松本 裕文(まつもと・ひろふみ)

ソネット・メディア・ネットワークス株式会社/経営企画管理部 総務課 課長

キクッチー

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ライタープロフィール

大学卒業後、リクルート(当時)のFNX事業部にて、事業企画および総務に従事。その後リンクアンドモチベーション(LM)のグループ会社、リンクプレイスにて、拡大期のグループのオフィス移転や増床を数多く担当する。MBOにより株式会社ディー・サインとなった現在も、主にLMグループのファシリティマネジメント業務をアウトソーサーとして担当。現在は当社を兼務し、ライティングやコンペ代行のコツを伝える講師を務める。現在の楽しみは、出張先での街の散策。現在、16県。全国制覇はまだ遠い。

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大学卒業後、リクルート(当時)のFNX事業部にて、事業企画および総務に従事。その後リンクアンドモチベーション(LM)のグループ会社、リンクプレイスにて、拡大期のグループのオフィス移転や増床を数多く担当する。MBOにより株式会社ディー・サインとなった現在も、主にLMグループのファシリティマネジメント業務をアウトソーサーとして担当。現在は当社を兼務し、ライティングやコンペ代行のコツを伝える講師を務める。現在の楽しみは、出張先での街の散策。現在、16県。全国制覇はまだ遠い。

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