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気になるオフィス!
他社のオフィスってなんか気になる!いろんなオフィスをご紹介します!

ライター:セッキ―

2023.06.01

日東システムテクノロジーズ【後編】:5階層フロアが生み出す一体感~1階&半地下&社長発改築プロジェクトを深掘り!

皆さんこんにちは!
日東システムテクノロジーズさんの魅力的なオフィス、前編はいかがでしたか?^^
日東システムテクノロジーズ【前編】:ダブル受賞もナットク!5階層のステップフロアがかなえる一体感~ラウンジ&2階編~

2階のフロアの端っこまできたところで終了でしたね!

今号では引き続き、日東システムテクノロジーズさんの1階、半地下、そしてスーパー自前主義で取り組んだ移転プロジェクトを青木社長にインタビューします!!

はい、階段を降りてきまして、こちら、更衣室兼ロッカールームが男女別で設けられていました。オフィス内ではラクなサンダルなどに履き替えてお仕事している人も結構いるみたいです。

これは、、、お洋服をきれいにしてくれるLGスタイラーが2台置いてありました!なんと贅沢。女性は自宅からわざわざ洋服を持参して使っているとか!まさにオフィスに来たくなるしかけ!!

上だけスーツ族さんたちの上着たちです。

ちなみにこんな感じですね★
悪ふざけが大好…いや、サービス精神旺盛な広報さん、K様がご提供くださいました♪(あとでお得意様からいじられたら気の毒なので一部自主規制しております★)

▼“上だけスーツ族”のオンラインMtg.風景

1階はさらに明るさを意識

いよいよ1階の執務フロアです!2階より光の入り方が少なくなるため、全体的に2階よりも明るめの家具やクロス材を使用。照明も増えている気がしますね。

2階にもあったCAVE。ダイヤル式で調光できるようになってました。

2つ目の会議室は全体的にアンティークテイストでそろえた落ち着きのあるお部屋。ペンダントライトなど、こだわりのアイテムですね。

ここもやはりモニターの向こうが椅子の収納スペースになっています。提案されたいわゆるガラガラ・・・のタイプは社長のセンスが許さなかった、というわけでこの収納方法は、どこも参考にしていない、青木オリジナル!

いい香りがしますが…ん?CITY?どこの?
「都会にあこがれて、、渋谷の匂いです」
…どうりで嗅いだことある…うそです、わかりません(汗 そんな香り、売ってるのね。

3つ目のキッチンカウンター。2段になってるんですね。高めのカウンターはおしゃべりしやすそう♪

反対側のはじっこに3つ目の会議室です。脚も黄色いテーブル、可愛い♪

木を囲んで島のようになってるところはデザイナーチームの席だそう。

行動指針が掲示された場所は、使いやすそうなハイカウンター。

片側がバー型のプレゼンテーションスペース。(2階にあったのはWING型でしたね)

1階も中央はフリースペース。このスツールめちゃかわいい。長時間座ってられなそうだけどw

あんまり見かけなかったような、キャビネット。
「書類少ないんですよね、あまり紙を使わない会社なので…」ガラガラ~…
いやだからってお菓子!!!めっちゃ減ってる!!!明日が補充日だから今日は一番少ない状態なんだそう。1週間で食べきるので、賞味期限の近い商品を近隣のお店からいただくんですって。フードロスにまで貢献しているとは、恐れ入りました。

あ、またあった。さっきよりちょいコンパクトなファイヤーピット。こちらはゴーストというもの。

エントランス側のはじっこには見通しの良い会議室。1階フロア全体を見渡せて、採用面接によく使うそうです。ここなら、オフィスの様子がよく見えて、社員と面接に来た人、お互いに顔が見えますね。

執務フロアだけでなく中庭とラウンジすべてにつながった、オフィスの心臓のようなポジショニングです。

執務フロアを出たところ、ゆとりを感じるスペースですね。右のガラスの向こうが、中庭をはさんで、エントランスです。ここからは中二階の下部分をご紹介。

大阪の工務店さんの造作ブース。家具メーカーの半額程度だそう。入ってみるとすごい落ち着きます。ここ好き! 階段の真下のソファスペースも、いろんなところから丸見えだけどひっそり感があっていいな♪

くるりと反対側へ行きます。ここは喫煙しながら集中して仕事したい、という人のためのお部屋。

だんだんと左方面(北)に向かって降りて行ってるのわかりますかね、半地下になります! 半地下の「NEST」は集中ブースと仮眠室のエリア。天井低め。

座椅子コーナーと、デスク&チェアコーナーが選べる。

角度調整もできるデスクなんですね。

静かだから仮眠もしやすいってもんです。サインもかわいい♪

エントランス方面を見た見え方です。

物置スペース発見!ガチな掃除グッズがもりだくさん。ロボット芝刈り機まで!皆さんで手分けしてやるそうです。オフィスへの愛が感じられます。

エントランスに戻ってきました。

向こうの執務エリアにつながる廊下に、コーポレートアイデンティティが掲げられていました。

「○○で図面を描いて、、」移転プロジェクトインタビュー

ここからは今回の改築移転の最大の功労者である、
代表取締役/青木稔さんへのインタビューです!

――この度は取材の依頼をいただき、本当にありがとうございました! 群馬県まで取材に来た甲斐がありました。

青木(以下、敬称略):こちらこそいろいろと参考にさせていただき感謝しています!遠くまでお越しいただきありがとうございます。

――駅からここまでの間、車で送っていただきましたが周辺にこのようなオフィスはお見かけしないですよね?かなり反響があるのではないですか?

青木:そうですね、この辺は自動車産業が盛んで、製造業や運送業がすごく多いんです。工場や倉庫が並ぶ中にこういうオフィスができたので憧れられている感じはありますね。中高生のなりたい職業でシステムエンジニアが上位に上がっているんですけど、なかなか職場体験を受け入れるところがないようで、その依頼をいただくことが増えてきました。

お昼にキッチンカーが来くると、結構近隣の方も利用してくれています。また採用面では、都内での勤務から事情があって群馬に戻って仕事したい、という人には人気が高まっています。当社は半分以上がUターン、Iターンです。

――社員さんの満足度はいかがですか?

青木:全国平均と比較できるというコクヨの調査ツールがあるんですけど、平均より3~4割高いという結果で、そこは素直に嬉しいです。でも人間の慣れは恐ろしいですからね、満足度をキープするのは難しいなと感じています(笑)

――さあ本題です!!NOPAの日経ニューオフィス賞の受賞企業一覧のページで、企画や設計の欄がすべて「代表取締役」となっていましたがこれは一体どういうことなんでしょう?設計ご出身なんですか?設計会社に頼むのに抵抗があったとか、ですか?

青木:いえいえ、もう全く素人なので、そもそも設計会社を使う、という考えが浮かばなかったんですね。前社屋を建てたとき―といっても40年以上前ですけど―にお世話になった建設会社さんに依頼する、それまでの行程はすべて自身でやる、という認識だったんです。

――設計会社という発想がなかったということですね。この規模で「それまでの行程をすべて自身で」…どんな工程を経たのでしょう?

青木:ざっくりとはこんな感じです。

2017年 土地の取得
     図面起こしオフィスイメージをワーキングチームで議論
2019年 ある程度土台が固まったところで建築会社に相談、コンペ、決定
2020年 工事着手
2021年 竣工


まず土地の取得から入って、イメージをエクセルを使って図面に起こしていきます。それから自分たちでどういうオフィスなら働きやすいか、を話しあって意見交換して、図面を修正し、また議論する。の繰り返しです。20名ほどのワーキングチームで、年齢、性別、家族構成、職種、職務レイヤーなどをまんべんなく集めて協力してもらいました。

▼検討段階のエクセル図面(作:青木社長)

――エクセル図面で議論して、、、を2年!その時にお会いしたかったですね(泣)

青木:本当です、オフィスの広場のソムリエサービスに相談していたらもっと早く移転できましたね。プロが見るとつくりが現実的でない部分や、無駄が多い部分などがいっぱいありましたからね。ある程度土台ができてから、建設会社を複数あたってコンペで決定。工事に着手しました。

――家具の選定もご自身で?

青木:はい!家具だけでも20-30メーカーくらい。照明やクロスや床材なども全部自分たちで選び、リストにしてメーカーさんに渡す、という流れです。オンラインカタログで気に入るものを探し、見つかったらその品番をネット上で検索してみて施工事例をいくつか確認するんです。

写真の撮り方などによって色味が微妙に変わるので、中間点をとってだいたいこのくらいの色味かなと想像して。それでサンプルを取り寄せる、という感じで一つひとつやっていきました。

――え?社長、失礼ですがお仕事してました?…ものすごい量ですよね。

青木:ほんとですよね(笑)!!社内にもこの分野に明るい人がいないので、オフィスの広場さんやいろんなネット記事を参考に何千枚も写真を集めて勉強していました。ちなみに家具メーカーさんのライブオフィス以外は一度も実在するオフィスの見学はしてないんですよ。

――建築会社さんも驚かれたでしょうね。

青木:確かにゼネコンさんはちょっと苦い顔をされていたような気がしますね(笑)でも最終的にはいいモノ作れてよかったです、と一緒に喜んでくださいました。

おそらくこの取り組み自体が日経ニューオフィス賞の評価に値する部分だったのかなと思いますし、この取り組みを通して、自分たちらしいと思えるオフィスができたことは替えがたい財産です。

――当社の気になるオフィス!がお役に立ててよかったです!

青木:正直もう当分やりたくないです。すごく疲れますから(笑)

――次は絶対お手伝いさせてください(笑)

コンセプトはコミュニケーションと集中。自席×ABWで実現

青木:コミュニケーションと集中という相反する二つの要素を、高次元で実現している状態がベストなのではないか、と考えました。はじめはフリーアドレスを検討したのですが、コミュニケーションのしやすさ、チームワークはどうか?という課題をつきつめたときに、結局は自分の席があるほうがいいよね、でも集中するためにはそれ以外の席も必要だよね、と結論が出ました。

ただ、一言で「集中席」と言っても、人によって集中のしかたは様々なんですよね。デザインに統一感を持たせつついろいろ作りました。

――完全に個室がいい人もいれば、広い場所で寝るような姿勢のほうがいい、という人もいますよね。このオフィスは明暗、高低とバラエティ豊かでした。皆さんうまく使い分けていますか?

青木:だいたい自席に7割くらいでいろいろ好きな場所に動いているようです。私は1階にも2階にも席がありますが室は作りませんでした。

――ご自身で考案した期間が長いので大変なプロジェクトだったと思いますが、あてえひとつ挙げるとしたら青木社長のこだわりはどこですか?

青木:一か所ここ、というのではなく、「つながりを感じられる一つの大きな空間」に仕上がったことでしょうか。1階、中2階×2、2階、半地下と全部で5階層にしたことで、ガラッと変わるのではなく、つながりを感じながらナチュラルな流れの中で少しずつ変わっていくというのが気に入っています。視覚的にもオープンで一体感が生まれるオフィスになりました。

――都心ではなかなか実現できない階層ですよね!楽しませてもらいました!ありがとうございました。

編集後記
いかがでしたか?

設計会社を使わず自前でレイアウトを構築された、というところに思わずフォーカスしてしまいましたが、おそらく訪問した方は「どちらの設計会社頼んだのか?」と聞いてしまうと思います。

自前という点でいえば、他にも清掃、植栽メンテナンス、駐車場の芝生メンテナンスなども社員さんが自分たちで行っているんです。それも自主的に、というのが本当に素晴らしいですよね。そういえば壁面に飾られていたアートもお手製でしたし、まさかまさかの、日経ニューオフィス賞の申請資料作成も自社で行った、というのですからもう参りました!

これからも「作って終わりではなく」日々のニーズに合わせてさらなるアップデートを重ねていきたい、とのことでしたので楽しみにしています!!

※でもよい子の皆さんはマネしないで、オフィスのソムリエサービスを頼ってくださいね^^(笑)

Information株式会社日東システムテクノロジーズ https://www.nittosys.co.jp/

*所在地:群馬県太田市吉沢町1405-7
*規模:約1,266坪(約4,188㎡)
*従業員数:約140名
*施工:石川建設株式会社

受賞第34回日経ニューオフィス賞 クリエイティブ・オフィス賞第1回JOIFAオフィスアワード最優秀賞
セッキ―

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ライタープロフィール

整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!

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セッキ―

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整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!

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