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3.11の東日本大震災以前では、BCP(Business Continuity Plan: 事業継続計画)という単語について、企業のIT担当者でさえ、その意味くらいは知っているというレベルのものであった。 しかし、震災前と震災後では、お客様のBCPに対する考え方は大きく変わった。このBCPという言葉がこれほどの現実味をもって、多くのビジネスパーソンにその重要性を認識されるようになるとは、誰も予想しなかっただろう。
今回の震災は国内の経済活動に甚大な影響を及ぼしたが、この教訓を胸に、次にやってくるかもしれない脅威に備え、自社の事業継続計画を立てることは、もはや日本企業であれば義務と言えるだろう。
だがいくらBCPが重要だとはいっても、ノウハウが社内に存在しないがために、事業継続計画を立てようにも何から手を付けてよいかわからない、という企業も多いと聞く。
そこで今回は、BCPを考える上で、重要なポイントのひとつである、ITについて「バックアップ」「クラウド」の2つのキーワードからBCP実践の方法についてご紹介したいと思う。また、文末にて、今夏のキーワードでもある「節電」とBCPの関係についても触れたいと思う。
BCPを検討する際、まず最初に考えるべきは事業を継続するに欠かせない「データ」の保全である。つまりバックアップを日常的に行い、被災後は迅速にバックアップデータから原状回復を図る体制を整えていなくてはならない。
今回の震災で、多くの企業が直面したのが、「実際に戻そうと思った時に満足に戻せない」、「実はバックアップデータが取得できていなかった」という事態だ。
あの震災を経た今であれば、戻すことができないバックアップに何の価値があるだろうと簡単に言うことができる。だが、3.11まではバックアップは慢性的に取っているだけで、そのデータから元に戻す事態など、まったく想像していなかった企業が大多数だったのだ。バックアップツールとは、データを安全にし、さらに原状に戻すことができてはじめて意味をもつ - この当たり前だが重要な事実に、今多くの担当者が気付き始めている。
更新日:2011/06/22